理解する技術

理解する技術 情報の本質が分かる
藤沢 晃治

PHP研究所 2005-04-16
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以前に読んだ、「分かりやすい説明の技術」と同じ著者の本です。
率直に言って…「速読術と、対話への応用」って感じかな??
あ、もちろん、ここでの速読とは「内容を取捨選択して」読む速読で、
目玉を早く動かすタイプでは無いですよ^^;

速読に限らず、情報整理、学習法といった類の本も何冊か読んでいるわけですが、
一貫して言えることは、「『今、自分は何を求めているのか?』を考えて読む」
という事でしょうか。詳細部分については、著者、あるいは国・文化圏によって、
若干違いも出てくるとは思いますが、根底にある精神はみな同じだと思います。

小説とか漫画を読むなら、「楽しむ」ことを目的にしてもいいと思うし、
新書とかビジネス書だったら、たとえばこの本を読むときなら、
「理解する技術の本質は何か?」のような目的意識を持つことが大切でしょう。
本を読む間、最初から最後までずっと意識している必要はないかもしれませんが、
読み始めた時、特に序章やら後書きやらに目を通してる間は意識するべきだと思います。
(…偉そうにいって、自分が100%出来てるかは別問題ですが)

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書いてて思った事があったので、ちょっと追記。
・・・長くなりすぎ&言いたい放題しすぎました。ちょっと反省(汗

前もちょっと書いたことありますが・・・本とTVについて。

本を読む場合、自分が読もうと思って初めて読めるわけであって、本が勝手に開いて
「僕を読んで~」と言ってくるようなことは、(少なくとも今の技術では)ありません。
ということは、自分が読みたいと思ったときなら、
新しい情報を取り入れるという事以外に、「時間つぶし、暇つぶし」
に使うことも出来ます。ここで大事なのは、「自分が」時間つぶしをしたいと思ったから
「自分の」ペースで読んでいる、ということです。
読みたいときに読み始めて、途中で栞挟んでまた後で、って事も簡単です。

さて。TVの場合を考えてみます。同じ時間つぶしに使おうとした場合でも、TVの場合は
(録画ビデオなら別ですが)CMの時間、放映時間帯など、すべて相手が主体です。
見ている自分は、どうしても受動的にならざるを得ない。
「暇つぶし」と思ったはずなのに、いつの間にか時間が足りなくなることも。
忙しいから今はここまで、続きは後で…といっても、録画しない限りそれは無理。
スポーツ、ニュースのような分野だったら、生放送でこそ味わえるものもありますが、
ドラマ・バラエティ関係は、それほどこだわる必要性もないと思います。

そしてさらに・・・録画を見るようになったとして。

たとえば、「へぇ~」の某番組を録画したとします。
自分の豆知識(?)を増やしたい、という目的で見たとしたら・・・あの番組、
どこまで短くできるでしょう?ネタだけ集めたメルマガも存在するくらいですし、
極端な話、A4一枚に収まるんではないでしょうか。

・・・番組そのものを批判したいつもりで言ったわけではないんですが、
要するに言いたいことは・・・

録画して、本のように自分のペースで視聴できる状態となったとき、
1時間分の価値を持つ1時間の番組は、果たしてどのくらいあるのだろうか?と。
「暇時間をどんどん食いつぶす」という意味では有効だと思いますが…。

おまけ:

何となく費用対効果(もどき)を考えてみます。
できるだけ、本は安くなるように。TVは高くなるように補正してみました(笑

本は・・新書1冊に10時間かけちゃうとしましょう。一冊700円として・・
700/10 = 70
…かなり安いな。安くしすぎたかな^^;

次、TV。奮発して20万のTVを買ったとします。
電気代の10%程度がTV・・と何かで見た気がするので、1000円程度とします。
で、毎日・・大事な物だけ選んで、とりあえず1時間程度見てるとすると
・・・1時間あたりのお値段は・・・
1年目:  212000/365 = 600弱
2年目以降: 12000/365 = 40弱

ま、こんな感じになります。一日1時間で月1000円は無茶だと思うんで、
実際はもっと安いでしょう。それにしても。。。
1年目はまだしも、2年目からはずいぶんと安上がりです。

安上がりです・・・が・・・逆に考えると・・つまり、内容も・・・
それに比例した物が作られてる可能性が・・・あるわけですね。
「も~ちょっと有意義に、その時間使えません?」