いいことから始めよう

4105305018 いいことから始めよう―スヌーピーと仲間たちからの生きるヒント
エイブラハム・J. ツワルスキー Abraham J. Twerski 小関 康之

新潮社 1995-02
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BOOKOFF巡りで発見した本です。久しぶりにスヌーピー。
今回の本は、精神分析医の人が書いた本と言うこともあって、
患者に対する治療と結びつけるような感じで書かれている部分が多々あります。

で、思ったことは…
自分が精神科にかかったとしたら、さぞかし相手の言うことに反論するんだろうなぁ、と^^;

例えば、自己をしっかり見つめる、というところで、現実を受け入れ、高望みを止めないと、
もっと悪い自体になる、という趣旨のところがありました。
もちろん、これも正論だとは思います。だけど、その境界線ってどうやって引くんでしょう?
例えば、医師が勝手に判断して、「ここまでで妥協しなさい」
って伝えることも出来るかもしれないけど、それは「自己を見つめる」事にはならないはず。
自己を見つめる以上は、その判断を下すのは自分。

でも、「努力すれば、かなう」というレベルがどこまでなのか、判断する術なんかあるんでしょうか。

例えば、大学の合格判定。
「E」判定は高望みだから止めなさい、という人も結構いるでしょう。
自分は出来ると信じて、挑戦して、結局浪人になる・・・これは、確かに「悪い結果」を招いてます。
でも、そういう判定を覆して、合格になる人だって出てくる。
さらに言えば、浪人する、という経験が、後々プラスになって帰ってくることだってあるかもしれない。

こうやって考えてみると、
少なくとも「高望みを止める」事が果たして本当に正しいのか、分からなくなる気がします。

で、こうやって一個微妙なところが出てくると、他にも次から次へと出てくるわけで・・(苦笑
自分がプラス思考の持ちすぎ、という事なのかもしれないけど、
万人に対するアドバイスなんてものも存在しないんだろうなぁ、と思ってみました。

否定してばっかりで何ですが、「失敗をどう生かすか」など、しっかり納得できる項もあったりで、
物の見方を鍛えるきっかけにはなったのかなぁ、などと考えてみたり。

おそらく、今回の読み方って、著者の期待した読み方とは全然違う物になってるだろうけど(苦笑)、
読書の方法としては、こんなのもアリ、ですよね、きっと^^;

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