105冊目:知性の磨きかた

「知性」を身につけ、磨くためにはどうするか?

4569553400 知性の磨きかた
林 望

PHP研究所 1996-10
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全体を通して、根底となる主張は一つだけだと思います。
(前書き:知性ということ より抜粋)

「知性」というもののありどころ、いいかえれば、
世の中と「主体的に」なおかつ「客観的認識を以て」
交わっていくことの意味を伝えておきたかった。

主体的と客観的、一見すると矛盾するように見えるこの二つを
上手く共存させることで知性が磨かれてくる、と。

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「読書」についての部分では、

子どもに対して、課題図書なんていうものを出したり、読書感想文コンクール
なんていうことをやるのはね、もうはっきり申し上げておきますが、ナンセンスです。

と、はっきりと言い切ってます。要するに、押し付ける形でやるのではなく、

読みたいように読みたいものを読めばいい」と。

確かに、小説なんかの場合は、この方が絶対面白いと思いますしね。


結局、一番最初の内容に戻りますが、

興味の持てる対象を主観的に見つけ、

その対象について客観的認識を以て、正しい筋道で接する

ということを実践できるか否か、ということでしょう。