ブログのユーザビリティ(Alertboxより)

韓国からの帰国途中に、「ヤコブ・ニールセンのAlertbox」という本を読了。詳しくはマップ付きで改めて投稿しますが、その中で「ブログのユーザビリティ」が取り上げられていたので、先取りしてちょっと紹介します。

ヤコブ・ニールセンはWebユーザビリティを扱う中では有名な方で、Alertbox(日本語訳:Jakob Nielsen博士のAlertbox)というコラムを隔週ペースで書かれています。その中で、Weblog Usability: The Top Ten Design Mistakes(日本語訳:ブログのユーザビリティ:デザインの間違いトップ 10)という記事から。2005年10月17日。ちょうど一年ほど前の記事です。

まずは10項目、引用してみます。

  1. 著者紹介の欠落
  2. 著者写真の欠落
  3. 不明確な記事タイトル
  4. リンク先が記述と異なる
  5. 過去の名作を埋もれさせてしまう
  6. カレンダーだけが唯一のナビゲーション
  7. イレギュラーな更新頻度
  8. 話題の多様性
  9. 将来の上司が読むことを考えていない
  10. ブログサービスのドメイン名を使っている

自己採点…2,3,5,8は微妙なので、60点くらい…まあギリギリ及第点ってところでしょうか(汗)…5番目の項目に至っては、そもそも名作と呼べる記事があるかどうか分かりませんけどorz

ただ、これはあくまで「ブログのユーザビリティ」であって、「Webサイトとしてのユーザビリティ」はまた別にまとめられています。PDFへのリンクを文中に紛れ込ませない事や、Flashだけのサイトを作らないこと、などなど。

この中で特に注目するのは8番目。「話題の多様性」は「デザインの間違い」なのです。以下、理由から引用。

もし、異なる多くの話題を扱っている場合、価値の高いリピーターを集められることはまれだろう。忙しい人は、興味のある話題についての記事を読むかもしれない。だが、彼等の興味がある話題が、他の話題の中でたまにしか出てこないのであれば、リピーターになってくれることは、ないだろう。内容に関係なく全てを読んでくれる人は、(統計的に言うと価値の低い)暇人だけだ。

内容が絞られていれば、いるほど、読者も絞り込まれる。そうした方が、そのニッチでの影響力が大きくなる。専門的なサイトがウェブを支配するのだ。ターゲットは、狭く絞った方が良い。

う~ん、確かに。読書を求めて訪れた人が、いきなりWordPressの話されてたら何のことかと思いますよね(汗)だからといって、分野に特化したブログを作りまくると、7の更新頻度を満たせなく…。カテゴライズとタグでうまくごまかす事にします。

さしあたってすぐできそうなのは「写真」でしょうか。GTD研究会やらジェイカレッジやらで写真も出てるので、いまさら隠す必要はないし(苦笑)