事故を見つめる(事故と心理)

「事故」と「安全」のお話です。23/200冊目。

事故発生 3つの視点で 分析を

読書マップ:事故と心理

事故分析の手法:新しい枠組み

事故を分析する手法として、修論でも用いたm-SHELモデルや4M-4Eモデルなどがあります。本書ではこれに変わる物として、三項枠組みが提唱されています。これは、一つの事故を

  • 情報
  • 行動
  • 社会統計

という3つの視点から見つめ直すというもの。m-SHELや4M4Eは人や環境といった要因に着目していたのに対し、三項枠組みはそれぞれの要因が何を意味するかに注目する分析であると思います。これまではいかに細かく分類・分析していくかに焦点が絞られていたため、見方を変えるという意味では効果的だと思います。

安全は経営の問題

本書は交通事故からの分析を主に行っていますが、最後の部分で少しだけ別な問題にも触れられています。そこで言われていることは、「安全は経営の問題である」「リーダーシップが決定的であるか」という、経営の問題。事故が発生するシステムを大きく見つめていけば、「企業」や「プロジェクト」という大システムの経営にも問題があり得る、ということです。

特に日本では、事故が発生すると「当事者」「責任者」を追求しようという動きが出てしまいがちです。誰が起こしたかも大事ですが、それ以前に「なぜ起きたか」を深く追求する事が大切ですよね。

事故と心理―なぜ事故に好かれてしまうのか
事故と心理―なぜ事故に好かれてしまうのか

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編集後記

読書の際にフォトリーディングのステップを取り入れてみました。効果がどれだけ出るかは、やってみてのお楽しみ、と。