科学リテラシーのあり方(水はなんにも知らないよ)

「水は答えを・・・知っていない」ということで、ニセ科学の中で特に「水」に関する物(マイナスイオン、結晶、酸素水、etc.)に着目して、科学の視点からバッサリと評価しています。それぞれの批評内容は実際に読んで楽しんでもらうとして、今日は科学リテラシーなどの部分について。

「ニセ」科学 教育面にも 問題アリ

読書マインドマップ:水はなんにも知らないよ

科学リテラシーの欠落

ニセ科学にだまされてしまう一つの原因として、現在の科学教育のあり方を掲げています。断片的に教えている事に加えて、実生活のためではなく試験(入試)のために行われてしまう教育。その結果どうなるかというと、「細かい内容までは覚えていないけれど、キーワード的な部分は覚えている」という状態になります。

例えば「マイナスイオン」にしろ「酸素水」にしろ、それぞれ聞いたことはある言葉ですよね。何となく科学っぽさがある言葉を使っているから、それに引かれてつい購入してしまったり、話題を広げてしまう…という結果につながるわけです。

「メディア・バイアス」を紹介したときにメディアのあり方なども触れましたが、その真偽を正しく判断できるような教育(=国民一人一人の意識向上)につながるようなものも考えていく必要はありますよね。

創造のタネ

この手の話するときっていつも考えているのですが、

  • 今の科学で理解できる事
  • 今の科学では理解できない事

というように、「今の科学」という観点を重視するようにしてます。例えばマイナスイオンに関しても、「もしかしたら正しい効果もあるかもしれない」と、頭ごなしの否定は避けてます。科学者のあり方としては微妙かもしれませんが、パラダイムシフトが起こるときってこういう所からが多いですからね。最初から「ない」と否定するのではなく、最初から「ある」と信じ込むのでもなく、そのバランスを大事にしていくと、思いがけない物が見えてくるかも。

水はなんにも知らないよ
水はなんにも知らないよ

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編集後記

さて、またまた蔵書拡大中。…片づけしなきゃなorz