今後のウェブを支えるトレンドは?(ウェブを変える10の破壊的トレンド)

ウェブを変える10の破壊的トレンド

渡辺弘美さんの「ウェブを変える10の破壊的トレンド」。アメリカでの事例を中心として、今後のWebにおける10のトレンドがまとめられています。今後Webがどう変化していくかを考える際、一つの指針としてどうぞ。

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個々のトレンドに関する解説は本書にゆだねるとして、ちょっと違った視点から。

一般向けのWeb啓発として

本書では10のトレンドとして、数多くの事例が紹介されています。個別のサービスの認知はともかく、トレンド自体はちょっとWebに詳しい人なら既知のものも多いでしょう。ですが、一般的に見ればまだまだ認知が低いものが多数あります。

例えばtwitterに代表されるミニブログ。最近は日本語版twitterの開発も行われていますが、おそらく一般的な認知はまだ少ないかと思います。

ITに携わっている人やその類の情報を進んで集めている人がメインで使っている状態。例えるなら、「ブログが少しずつ使われ始めた状態」に似ているのではないでしょうか。

「ブログって知ってる?」「SNSって知ってる?」と聞いて「はい」と答えてもらえる率はかなり高いと思いますが、「ソーシャルブックマークって知ってる?」「ミニブログって知ってる?」「RSS(フィード)って知ってる?」という質問だと、ブログと比較して割合が減ってくるでしょう。

これが「トレンドの芽」の状態と考えられます。これがブログのように浸透してきたときが、トレンドとして爆発するとき。「これは絶対人気が集まる!」という自信があるところには、今のうちから力を入れるのが得策となります。…もっとも、今挙げた例は先客でいっぱいになってると思いますが(苦笑)。

トレンドをつかむ

先ほどの「ソーシャルブックマークって知ってる?」「ミニブログって知ってる?」という部分に関して。

早い段階から答えが「はい」に偏るような環境(Webの例で言うなら、いわゆるギークの集まる環境など)にいると、「トレンドになりはじめた」のか「既に当たり前になった」のか判断しづらいこともあります。自分の周りでは当たり前のように使っているものが、実はまだまだ一般的には知られていない…こんな事はWeb世界に限らず、よくありますよね。

※ギークって言葉自体、まだ浸透してるとは言い難いかも。。

今、自分のいるコミュニティからちょっと離れたところで、同じように「当たり前」となっているかどうか。もしそれが「まだ」であるなら、トレンドの芽である可能性も出てくるわけです。アンテナを高くして情報を収集するだけでなく、「自分にとって当たり前のものは、一般的に見てどうなのか?」という調査も適宜行っていきたいですね。

せっかく自分がいい芽に気づいていても、「いい芽だ」と気づかずに見逃したらもったいないですから。

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編集後記

今朝は路面が見事に凍ってました。…夜もこんな状態になるんでしょうか(汗)。