実感したマインドマップの特徴

読んでるだけじゃなく、自分でも何か書いてみよう。。と言うことで、
たまにはエッセイっぽいのも。深く考えずに書いてるので、ツッコミどころ満載でしょうが^^;
(書評と違って、「ですます調」じゃなく「である調」でやってみようっと。。。)

マインドマップで一ヶ月近く書評を書いてきた事になる。その中で、何点か思ったことについて。
まず、普通のノートを書く場合と比較すれば、格段に見やすく、かつ頭に入りやすくなっている。
例えば自分の場合、まず紙に下書きマップを書き殴って、その後PCで清書する。
場合によっては、書き殴って2,3日してから清書に入ることもある。それだけ時間が空いたとしても、
自分で書いたマップを見ると、不思議とよく分かる。文字だけ並べたノートとしてまとめることも
ちょっと試してみたのだが、同じように2,3日開けてしまうと、どうも頭に入りにくい。

果たしてこの違いの原因は?まず、一つ目は、「全体像を眺めることが出来るかどうか?」
であると思う。マインドマップで書いた場合、一枚に収まっている以上、一目で全体が見渡せる。
一方文字で書いた場合、上から読んでいかないと内容が把握できなくなっている。
ならば、書くときに一度目次のような物を作ればどうか。全体を鳥瞰することは出来るし、
マップと同等の効果があるのではないか?

少しは自分のアイデアに期待してやってみたが、やっぱり無駄。しかし、ちょっと考えれば
この原因はすぐ分かった。これがマップと普通のノートの違いの二つ目でもあるのだが。
それは「図解」。どうしても、見やすい物の方に目がいってしまう。ま、これは
人間のサガだろうから仕方ないのだが。

以上まとめると、マインドマップが普通のノートに勝る点として、
「全体が鳥瞰できて」「図解になって見やすい」という事が挙げられるだろう。
もちろん、発想を発展しやすい事も挙げられるが、これはブレインストーミング用として、
発想支援に使った場合に、特に効果を発揮するだろう。単純に読書記録を取ったり、
学習ノートを作る場合では、上記二つの方が重要な役割を占めているだろう。

さて、ここまでマップの利点を並べてきたが、今度は欠点も考えてみようと思う。
どうも、マインドマップの紹介を見ていると、欠点は書かれていない気がする。
マインドマップは万能なのだろうか。

個人的見解としては、そもそも「万能」というものが存在していないと思う。
だからこそ、人は常に何かを考えたり、発明したりして過ごしている。
「よりよい物」は作り出されても、それは何かを犠牲にして作り出しているに過ぎない事が多い。
その点から考えれば、普通のノートより優れていると言われるマインドマップにも、
欠点はあると思われる。特に、教科書をマップ化しようとしたとき、その欠点を実感した。
実際にやってみようとすると、途中で気づきやすいとは思うのだが、すぐ分かるだろうか。

それは、「中心に据えるテーマ」である。
教科書を元にマップを作る場合、何を中心テーマにするべきだろうか。

教科書のタイトルそのものを置いてしまえばいい、と考えるかもしれない。それも確かに正しい。
マクロ経済なら「マクロ経済」、量子力学なら「量子力学」としてしまえば、そこからいくらでも
書いていくことが可能である。これはマインドマップの利点である。

しかし、こうして一枚にまとめようとすることが、時として欠点になる。
教科書によっては、とてつもなく大きなマップになる可能性があるからだ。

例えば、生物学で有名な「The Cell」。広辞苑くらいの厚さがある教科書である。
これを一枚のマップでまとめたら、どの程度の大きさになるだろうか?
少なくとも、容易に持ち運べたり、手軽に復習できたりするサイズにはならないだろう。
もちろん、これを防ぐには、中心テーマとして本の各章を用いる、といった手段がある。
だがこの場合、枚数が一枚に収まらないため、俯瞰しづらくなってしまう。また、
細分化の程度を自分で考えないと、まとまりの無いマップの集まりになってしまう恐れもある。

結局の所、「広く、深く」を一度に実現しようとすると、困難が生じる。
不可能では無いが、少なくとも学習の意欲をそいでしまう物となるだろう。
(文字で書かれたノートよりはマシであるが、本質的に学習しにくいものに変わりはない。)
マップを使った学習を基本とするのは良いだろうが、場当たり的にマップを書き殴るのではなく、
一度にどこまで、どの程度まで学習したいかを考えた上で行うことが大切だと思う。

結論、と言えるほどでもないが、自分の見解について。
・ビジネス書のような、1冊1テーマの物は、本のタイトルを中心に据える。
・扱う範囲が広い教科書は、章ごとに分析して「狭く深く」マップを作り、
最後に全体を俯瞰できるような、「広く浅く」マップを作る。
この二つの境界線をどこにするかは、また考える必要があるが、
少しはマップが書きやすくなるのではないかと思う。