常識力で書く小論文
常識力で書く小論文 鷲田 小彌太 PHP研究所 2001-06 |
「常識力」。ここで言う常識力とは、「常識どおりに書く」ことではありません。
まず、世間一般で言われる常識を頭に入れた上で、その「常識」に対して、
自分の意見を述べること。これが「常識力で書く小論文」だと言うことです。
例えば政治的、社会的な事例をテーマとした小論文になると、持っている
知識を総動員して書こうとすることにもなります。けれど、そうやって知識を
ひけらかす事が小論文ではなく、いかにして自分の「意見」を簡潔に伝えることが
できるか、と言うのがポイントです。これ、小論文に限らず、こういう書評やら
レポートやら、どんなものにも応用することは可能です。
また、もう一つ重要なポイントとしては、「簡潔に書く」ということ。
以前に読んだ「超文章法(著:野口悠紀雄)」でも、短文主義についてある程度
書かれていましたが、基本的には短く分かりやすい文で、どれだけ相手を説得
できるか、ということが文章力として最も重要であると思ってます。
常識にとらわれない発想をするための例題を一つ、本書から紹介。
「テーマ:学歴社会の弊害について」
普通だったら、受験競争などの問題が真っ先に思いつくでしょう。
けれど、例えば「日本は世界の中で学歴社会なのだろうか?」
という視点で見つめると、諸外国が持つ弊害などにも結びついて…
普段とは違った発想が生まれてきます。
…ふと思ったけど、前回の「アイデアブック」にあった
「アイデアメーション」にも繋がってくるのかな?
常識にとらわれる = アイデアメーション = 周りと大差ない
と…。
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