自分で考える技術
自分で考える技術―現代人のための新哲学入門 鷲田 小彌太 PHP研究所 1998-02 |
文庫で出版されたのは’98ですが、単行本で出版されたのは’93。
実に10年以上前ですが…内容的には古さを感じさせません。
養老さんの「バカの壁」にも通じる内容が一章から見受けられたり。
サブタイトルの「新哲学入門」とありますが、ここでいう哲学とは、
過去の哲学人の思考を学ぶことに終始するものではなく、
「自分で考えてみる」という、いわば大衆向けの哲学。
以前に読んだ「プチ哲学」にも近い感じがします。
考えるためにはどうするか、と言われると、やっぱり「読む」ことかな、と、
最近特に実感してます。「思考の方法」的な本が多々あるけれど、
著者によって少しずつ細部は異なってくるはず。それを読んで
さまざまな思考を吸収し、今度はそれを基盤にして次を読む…というような
正の循環サイクルができれば、考える力も次第についてくるのではないでしょうか。
でも…結局のところ、きちんと読み書きを行うことで、自分をしっかり伸ばすことができる。
逆に、それをサボってしまうとなかなか伸ばすことができず、差が開いていってしまう。
やるかやらないか。それが一番の原点にあるような気もしています。
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