超・学歴社会
超・学歴社会 溝上 憲文 光文社 2005-04-22 |
いわゆる「学歴社会」から離れて、「人物」「能力」を重視しよう、という
意見は良く聞きますが、果たして実際の所はどうなのか。
結局の所、以前の風潮は無くなっていなく、
建前として上手く隠されているにすぎないものが多々あるようです。
確かに、いわゆる「一流大学」を出身したことで無条件に合格を出すことは
減ってきているでしょう。しかし、「一流大学出身者の中で競走」という構図の基に
採用を出している企業はまだまだ多いようです。この原因の一つには、
各企業のトップが持っている思想(ある意味旧態依然と言えるかもしれないような思想)
もあるでしょう。
実際、こういった社会の中で就職をしていくにはどうすればよいか。
最も望ましい事態は、各企業がその思想を変えること・・・でしょうが、
これは・・あまり期待できないでしょう。幻想にすがっているうちに、どんどん時が過ぎるのがオチです。
(・・ちょっと言い過ぎかもしれないけど。)
一つの手段としては、出来るだけ早い段階から自分の道を決め、必要な能力を伸ばしていくこと。
企業によって求めている人材・スキルは当然異なっているので、相手側の求めるものに
応じた能力を磨いておくことで、この風潮の中でも上手く生き残ることが出来るのでは。
筆記試験のような小手先のテクニックでクリアできるものではなく、
(もちろん、それもあるには超したことはないでしょうが、)
本当の意味での「能力」を測定できるような試験が生み出されればいいのでしょうが・・・。
高校・大学入試の試験についても、あれこれ問題視されることが多いのも事実だし・・
そううまい話もない・・かな。
結局の所、インターンシップのような「現地実習」「実践」を通して、初めてその能力を
測定することが出来るような気もします。
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学歴の記号化、ストックとフロー
学歴はやっぱり上から目線で「下々の者たち」と逝きたいものだが、私は上からいけるほどでもないので、ちょっと思いついたことをメモがてら。