アフターインターネット会議のレポート(1)
先週の木曜日に行われた、デメ研のアフターインターネット会議について、簡単に報告。
長くなりそうなのでちょっと分けます(汗
会議が行われた場所は、「桜神宮」。・・・応募するときも目を疑ったんですけどね。
「なんで神宮なの?!」って(笑
結構IT関係にも興味を持ってくれてる場所らしく、話がまとまったらしいです。
スパムメールのお払いや、サーバーの地鎮祭なんかもやってるとか^^;
さて、肝心の内容。第一回の会議は、「出版」について。
橘川さんの話
まずは主催の橘川さんから、アフターインターネット会議そのものの趣旨について。
一言でまとめると、
「インターネットの存在が当たり前になった今、次のあるべき姿について考える」
というのが目的。
ひとつの例として、次のようなものがあります。
- 「イベント」とは、それを行う人そのものが主体となる
- 一方で、「パフォーマンス」とは、行う人と観客が一体となり、場が重要になる
- さらに、その二つのよいところを取り入れて1段上に進む(「ドリーミング」)
ちょうどこんな感じで、「ドリーミング」に当たる姿を目指していくことが目的。
ただ近代化させていくのではなく、一種の改革を目指そうというわけです。
メタブログについて
橘川さんが立ち上げているものとして、「メタブログ」があります。
これは、ある一定の「お題」を提示し、
そのお題に対して読者が投稿していくことで作り上げられていくもの。
BlogPeopleなどで行われている「テーマ別トラックバック」のような雰囲気ですが、
それをもう少しつめて、投稿記事にランキングをつけたり、優秀なものをまとめて
出版に結びつけたり、ということも考えているようです。
一般に、「どんなテーマでいいからなんか書いてください」といきなり言われて
すぐに書ける人はよっぽどの天才か変人です(笑
これはスピーチなんかでも同じ。
でも、逆に「○○について書いてください」って言われれば、
それなりに書ける人も出てきます。
(・・って、今読んでる林望さんの本でも書かれていたような。)
メタブログは、この後者のスタイルをとることで、
参加型メディアとしての存在意義を高めようとしているものです。
本とインターネット
橘川さんのイメージでは、インターネット上の情報とはあくまで「今しかない」もの。
確かにアーカイブをまとめたりしているサイトもありますが、
そのサーバーが吹っ飛んでしまったら、データはすべて失われてしまいます。
言い換えれば、いつ消えてしまうかわからない存在。
一方で、出版された本の場合、古本になったり、他人の手に渡ったりすることはあっても、
「存在そのものが消えてしまう」ということはなかなかありません。
何十年たっても、残し続けていくことができる存在。
そういった媒体として、「本」を選んでいるわけです。
とりあえず今日はこの辺でストップ^^;
次回、「フリーマガジン」「コミュニケーション戦略」「OnBook」と、
残ったテーマについてもう少し書かせてもらいます。
ディスカッション
コメント一覧
淺田さん、こんばんは。
土井英司氏のセミナーにほぼ毎月通っているワタクシとしましては、こういう出版形態も面白いな、と。
1人の著者が作りこむスタイルではなくて、「集合知」っぽいですよね(違うか(笑)?)。
なお、「ウェブログの心理学」お読みだったとはビックリです。
個人的には消化し切れてないカンジも(汗)。
smoothさん、こんにちは!
>1人の著者が作りこむスタイルではなくて、「集合知」っぽいですよね(違うか(笑)?)。
確かに近いかもしれません(笑
ただ、メタブログの特徴としては、
「いかにしてテーマを作ってあげられるか」がポイントなので、
その辺は橘川さんの腕の見せ所なのかな~と。