第15回ジェイカレッジ:田坂広志さん
第15回ジェイカレッジに参加してきました。心待ちにしている方もいらっしゃるし、自分自身、気持ちが高ぶっているうちに紹介したいので、早速。(編注:過去のブログから発掘した記事のため、コメントとトラックバックは消えています)
今回の講師は、ソフィアバンク代表の田坂広志さん。講演タイトルは「仕事の報酬とは何か」。
三つの報酬
仕事の報酬には2種類、目に見えるものと見えないものがあります。もちろん、「お金」という報酬も生きる上では大切ですが、
人間として生きる事を考えた場合、「仕事」「能力」「成長」という3つの報酬が現れます。
- 働く=「傍」を「楽に」する、やりがいのある仕事とは何か。
- 腕を磨く事の喜びとは何か。
- 成長する事とは何か。
この3点について、ご自身の体験談も交えながらお話をいただきました。
心に残った言葉
数多くある中で、いくつか紹介します。
「顧客は企画を買うんじゃなく、人間を買ってくれている」
間違った成果主義に陥らないように、戒めてくれる言葉です。
院生という自分の立場で考えるなら、「論文の成果ではなく、人間として認めてもらう」という所でしょうか。
「知識ではなく智慧を」
「経験だけでなく体験まで高める」
この言葉、田坂さんが行っている活動の基盤にもなっていると思いました。
たとえば、今回の講演。話の趣旨自体は「ソフィアバンク・ラジオステーション」で流されているものを聞けば、十分「知識として」は身に付くと思います。
ではなぜ、こうして講演を何度も行うのか。
直接会ってお話をする。場の雰囲気を感じ取る。自分で深く考える。このような行為を通し、一段上に登り、成長することを望まれているのではないでしょうか。
こう考えると、それがそのまま、次の言葉につながります。
「人としての成長は、命尽きるまで続く」
田坂さんご自身、まだまだ成長していきたい、と言われています。このような機会を通し、お互いが高みに登ることで「成長」できるのだと思います。
最後に
今回のセミナーレポートは、この言葉で締めます。
「二人の石切職人」から学べる、大切な事。仕事の価値を考える上で、重要な言葉。
「あなたは、仕事の彼方に何を見つめていますか。」
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