16冊目:「論理的に話す力」が身につく本
論理的に正しい意見を言うことは大切。ただ・・・
「論理的に話す力」が身につく本 北岡 俊明 PHP研究所 2003-05-02 |
『ディベート式「文章力」の磨き方』と同じ著者です。
今回は「話す」という観点に特化して書かれていますが、
基本的な部分は同じだと思います。
その中でも特に、「形容詞や副詞の使い方に注意」という部分は色々考えさせられました。
「とてもすばらしかったです」
「感動しました」
このような言葉、日常ではよく耳にします。でも、これに対して、
「どこが? どのように?」
と聞かれたらどうなるか・・・・と。
ただ漠然と、感覚的にとらえていただけなのか、
それともちゃんと「○○の部分がすばらしい」と、答えられるか。
ディベート初心者では、圧倒的に前者が多い・・・と書かれています。
ただ何となく言葉を出して、その場を済ますのではなく、
きちんとした根拠に基づいた意見を出せるようにするべき、というわけです。
日頃から「ちょっと深く考えてみる」練習をするのにも、
こういう見方って役立ちそうな気はします。
ただ・・・
全てが全て、このような論理的な話し方になってしまったら、
堅苦しくてつまらない生活になってしまうでしょう。
論理性を重要視することはもちろん大切だと思うけど、
時と場合に応じた使い分けも必要でしょう。
(本文中でも、論理構造の話の所で触れられていましたが。)
自分としては、頭の中で根拠が分かっている上で、
形容詞だけで「すばらしかったです」と表現してしまうのもアリだと思います。
わざわざ「○○だから」などと付け加えずとも、
そうやって率直な感想を言ってくれる事を喜ぶ人もいるだろうし、
逆に「どこが?」と突っ込まれたとしても、すぐ反応できるわけですし。
よく考えると、これも「まずは結論、そして理由」という構造になっているような(笑
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