22冊目:質問力
「考える」ための「質問」。
質問力―論理的に「考える」ためのトレーニング 飯久保 広嗣 日本経済新聞社 2006-02 |
以前に同タイトルの本(質問力:齋藤孝 著)を読んだこともありますが、
足して二で割るともっと良い方法論が出来上がるかも。
齋藤孝さんの本では、「よい聞き手(questioner)は、よい聴き手(listener)である」という事が
言われていましたが、今回の飯久保さんの本は「何を、どう聞くか?」という観点から書かれています。
それぞれ、心構えと実践、といった感じでしょうか。
片手落ちにならず、両方をしっかり身につけたいものですね。
後は・・質問力だけでなく、回答力っていうのも本当は大切だと思います。
いくらよい質問をしたところで、的はずれな回答が帰ってきては元も子もないので。
こればっかりは回答者側の責任も出てくるので、簡単に解決できる物ではないですが。
・・・実際ありますよね、そういう場面も(苦笑
「簡潔さ」と「詳細さ」。どちらがいいのか、簡単に答えが出るものでもありません。
本書では、分かりやすさを求めるすぎると、逆に理解が不十分になる、という事を警戒していました。
これを念頭に置くなら、出来るだけ詳しく、詳細を伝える事が大切なのでしょう。
とは言っても、限られた制約(時間など)の中では伝えきれることが限られています。
中途半端に要約しようとして、かえっておかしなことになる・・という可能性も否定できません。
もしかすると、「分かりやすさ」を求める際に何を気をつけるか、という点に若干の問題があるのかも。
単純に簡略化するのでもなく、全てを詳細に語り尽くすのでもなく。
「蛇足」「脱線」を避ける努力から始める事、が大切なのでは・・・。
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