23冊目:人生は数式で考えるとうまくいく
人生を「成功させる」ための秘訣。
人生は数式で考えるとうまくいく 大村 あつし サンマーク出版 2005-10-18 |
「心から望む人生を生きる」、すなわち「成功する」ために必要なヒント集。
そんな感じのエッセイです。
視点のずらし方、落とし穴の回避の仕方…など、色々うなずかせられる教訓が書かれています。
そんな中でも特に目を引いたのは、「人生は負けないようにできている」というもの。
カーネルサンダースの逸話を通して、
「成功するまであきらめなければ、「負け」はない」
という事が述べられています。ここで一つ考えるのは、
「挑戦し続けて、寿命が尽きてしまったら・・・?」これに対する答えは、
「成功の前に 死 が訪れても、それは負けではなく引き分け」
というもの。挑戦している事がプラスに働いているならば、
例え成功まで持ち込めなかったとしても、負けにはならない。
これも一つの発想の転換といえばそれまでですが、
こういった見方をできることが成功への大きな要因になると思います。
話は変わって。
タイトルにもある「数式」は、実際には数個しか出てきません。
それゆえ、アマゾンのレビューなどでは否定的意見もいくつか出ていました。
確かに分かりますが…これはこれでOKだと思います。その理由は…
「数式で考えればうまくいく」というのは、言ってしまえば結果論的なもの。
なぜ数式で考えるか。その目的は「難しい事柄をわかりやすく簡潔に整理」すること。
そして…
他の誰でもない「自分が」実行することに意義がある。
そのためには、「自分に合う物を」「自分が作り出す」必要があるのでは。
他人の成功法則を読むことは簡単だけど、それが自分に最適かどうかは別問題。
自分に最適なものは、自分が一番よく知っている。
作り出す努力を減らし、他人が作った物でお茶を濁すか。
自分の力を最大限に使い、最高の物を手に入れるか。
二つに一つ。長い人生の成功を見据えるなら…選ぶべきは後者。
このことを強く伝えたかっから、ではないでしょうか。
(やや主観交えた部分もありますが、その辺はご了承を。)
「あきらめなければ負けはない」という、カーネルサンダースの話。
この部分読みながら、マンガ『SLAM DUNK』の1場面を思い出したりもしました。
エースと呼ばれる男でも、勝利を諦めかけていた試合。
そんな時にかけられた、この一言。
『最後まで…希望を捨てちゃいかん。あきらめたらそこで試合終了だよ。』
この言葉通り…「あきらめない」事が勝利を呼び込む。
「あきらめない」事…
すぐに結果として現れなくても、信じ続ける事…。
その力を改めて感じさせられた気がします。
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