ストレスフリーの仕事術 デビッドアレン（著）
仕事が山積みにならないうちに・・・
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ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則 デビッド アレン David Allen 田口 元 二見書房 2006-05 |
GTDのココロ
GTD(Getting Things Done)という仕事術を用いるに当たって、
その心構えとなる52の法則をまとめたもの。
翻訳者の田口元さんは、百式というサイトの運営者。
このサイトでは、さまざまなサービスを運営する海外サイトの中で、
「○○.com」というドットコムサイトを１日１社、紹介しています。
松山真之助さんのWebookと同じような方針ですね。
GTDそのものについては、この本の著者、デビッド・アレンさんの『仕事を成し遂げる技術』や、
田口さんも手がけている『Life Hacks PRESS』に詳しくありそうなので、
今度しっかり読んでみようかと思っています。
・・といっても、立ち読みはしたことあるんですがね。
さて。
一言で言ってしまえば、GTDの心は
「やりかけを作らない」「塵も積もれば山となる という状態を避ける」
というようなものです。
「今は重要ではないから、後でやろう」という作業が増えれば増えるほど、
処理が追いつかなくなり、そのうち期限が迫って突然重要性が高まって・・・
と、最悪の状況になり、あげくの果てには、本当に大切な作業ができなくなる。
こういった状況に陥らないようにするのが目標でもあります。
自分に合ったツールで、全体を俯瞰できるようにする。
予定のレビューを行う時期を決め、意識的に考えなくていいようにする。
脳のメモリは、できる限り「最重要プロジェクト」に使うことができるように。
名言、格言集つき。
本書の大部分では、ページの下側に名言（格言？）が書かれています。
ちゃんと数えてませんが、ページ数的に100以上はあるはずなので、これだけでも一見の価値あり。
先週『科学者という仕事』を紹介したときも触れましたが、
こういった言葉は原語で読むとまた違った味わいがありますね。
なんか原書に手を出してみたくなったかも（笑
一番最後に載っていた言葉、結構気に入ったので引用します。
（長すぎてマップには書き入れてませんが。）
完璧ではなく成功を狙うこと。間違う権利を決して放棄してはいけない。でなければ、新しいことを学ぶ能力を失い、人生を前に進めていくことができなくなる。完璧主義の背後にはいつも恐れが潜んでいる。恐れに立ち向かい、人間であることの権利を受け入れれば、逆に、ずっと幸せで生産的な人になることができる。
－ デイビッド・M・バーンズ博士
「成功とは、失敗をしないことではない。失敗を認め、受け入れることだ」
・・・なんて文句、誰かが言ってましたよね。
畑村先生の「失敗学」とも関連してくるような一言でした。
本書を眺めて、ちょっと目にとまったこと。
「10年前に書いたマインドマップを見なおした」なんて表現が出てきました。
最近は『ドラゴン桜』などを通して、だんだん有名になって来ましたが、
10年前ですよ、10年前。
ちょっと軽いカルチャーショックも（苦笑
確かに、何でもかんでもマネすればいいってものでもないけれど、
情報のアンテナを増やすことは大切だな〜と改めて実感です。