47冊目:企画書は1行
人を惹きつける1行のメッセージ
企画書は1行 野地 秩嘉 光文社 2006-06-16 |
企画書≠内容のまとめ
企画書。何か新しい物を手がけるときに、必ずといっていいほど必要になります。
内容によって、A4用紙1枚であったり、数十枚規模であったりと多種多様です。
けれど、どのような企画書であっても、
相手に「おもしろい」と思わせる1行が重要になります。
本書はそんな「重要な1行」というものについて、
事例をもとにしながら解説する1冊です。
重要な1行というと、「内容をまとめる」事を思い浮かべるかもしれません。
もちろんそれも大切です。でも、忘れてはいけないことは、
「企画書は相手を動かすためのもの」であるという事。
相手が興味を持ってくれる。「この企画はいける」と思わせる。
まずはそういう印象を与えることが、第一段階です。
その1行を読んだ人が、その様子を脳裏に浮かべることができるかどうか。
「企画書の1行」が持つ重要な点は、まさにここにあります。
研究の企画書にも・・・
今、大学で「研究企画」という講義を受けています。
名前の通りですが、
どのように企画・立案を行い、実行に移していくかについて、
理論的な解説と招待講演による実例紹介をしている講義です。
この講義でもよく言われていることですが、
・相手に興味を持ってもらう必要がある
・専門的なことを詳しく解説するより、その効果・効用を解説する方がよい
など、この本の内容とも近い物がいくつかありました。
おもしろい企画を「創る」力と、その企画を「伝える」力。
どちらもバランスよく身につけたいものです。
余談:この本は先日のメルマガでも軽く紹介してみました。
立ち読みでざっと読んだ時の感想と、
時間をかけて読んだ後の感想。見比べてみるのもおもしろいです(笑
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