64冊目:宇宙授業
「宇宙」を分かりやすく、面白く。
宇宙授業 中川 人司 サンクチュアリ出版 2006-07-20 |
「興味をわかせる」教科書
宇宙授業の公式サイトもあるようです。
結構惹かれていたので、買って読んでみました。
一言で言うなら、この本は
「興味をわかせる」事に重点を置いた宇宙の教科書、という感じです。
数式を使った難しい話を展開するのではなく、普段から感じる素朴な疑問
(月には住めるのか? など)に対する回答をまとめたような形式になっています。
とは言っても、それだけでは終わらないのがこの本のよいところ。
合計44のレッスン(Q&A)に対し、それぞれ最後に1行のまとめがついています。
このまとめが、単なる知識整理にとどまっていないのがポイント。
たとえば、次の一文。
この大きな宇宙の中で、あの人と出会う小さな確率。
宇宙の大きさを伝えるだけでなく、『縁』という事まで考えさせてくれます。
うまく思い描けないのは、まだ体験していないから。
この文は、先日紹介したアイデア・ブック2の内容にも通じてきます。
知識だけではなく、思想的なものも伝えてくれているのがすばらしいです。
専門家向けの理解を深く掘り進めるための教科書も大事ですが、
より一般向けの知的好奇心を目覚めさせるための教科書も大切ですね。
まずはやさしく概念を説明。その上で、いろいろ突っ込まれたら詳細に答える。
そんな感じで知識を伝えられる人になってみたいものです。
ディスカッション
コメント一覧
淺田さん、こんばんは。
ご承知のように、今ウチのブログは「夏祭り(笑)」状態なのですが、小中学生のために、ビジネス書以外も読んであげようかな、と(笑)。
もっとも夏休みが終われば、彼らは誰もいなくなることウケアイなんで、あまり気を使う必要もないですか(爆)。
smoothさん、こんにちは!
『「読書感想文」検索ヒット祭り』ですね^^;
別にビジネス書で読書感想文書いても
いいと思いますけどね~。
学校側としても、その辺の枠組みに
とらわれないで欲しい、というのが正直な感想です(苦笑
プチクリ読んでクリエイターに目覚める子が
いたっていいだろうし。
藤田さんの本とか、田坂さんの本とか、
若い世代にこそ読んでもらいたい気もするし。
むしろ、そういう本も課題書にしてみればいいのに。
藤田さん、お元気にしてるかな…。
ブログも滞っているようで、現状が分からず…心配です。