技術の伝え方 畑村洋太郎(著)
「技術の伝え方」。失敗学でもおなじみ、畑村先生の本です。前回から1週間ほど空いてしまいましたが・・・6/200冊。このペースでは間に合わない(苦笑)。
「伝わる」技術
組織を強くする技術の伝え方 畑村 洋太郎 講談社 2006-12-19 |
上手に伝えていくために
「技術の伝え方」をテーマにした本です。「伝えること」というと、その方法論に重点が行きがちです。この本はそうではなく、まずはじめに
技術とは本来、「伝えるもの」ではなく「伝わるもの」
と、自然に伝わっていく環境という事に触れています。途中で「むしり取る」という表現も出てきますが、技術を欲しいと思った人が、自分からむしり取っていく(能動的に身につける)ことが大切である、と説かれています。
また、もう1点。
本当に大切なのは、伝えられる相手の側の立場で考えた「伝わる状態」をいかにつくるか
これも簡単なようで意外と難しいことです。自分が伝えたつもりになっていても、相手が受け入れてくれなければ無意味です。また、受け入れようという気持ちはあっても、実際に受け入れるだけの下準備ができていなければ、せっかくのやる気も破綻することになってしまいます。相手が新しい知識を吸収できる状態である「受け入れの素地」をいかにして作るか。この辺が、各自の腕の見せ所になるんでしょうね。
他、「効果的な伝え方」や「共有知」などにも触れており、盛りだくさんの内容となってます。
関連ブログ
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句とマップ
[tegaki]伝わらない まずは自分を 見直そう[/tegaki]
編集後記
とりあえず風邪は落ち着いて一安心。ご心配おかけしましたm(_ _)m
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは!
一句が上手いですね。
私は、自分勝手に、情報の洪水のように、喋くりまくるときが時たま有ります。伝えるどころか、自己満足です。激しく反省します。
「答えは、クライアント(相手)の中に有る」
淺田さん、こんばんは!
> 技術とは本来、「伝えるもの」ではなく「伝わるもの」
全く感じたことがありませんでした。そういう自然な環境はスゴイですね。
無理矢理伝えるという姿勢とは違うのが、
共感持てます!
>とうとう解雇騒動まではじまるわけですね~…。
>踏んだり蹴ったりというか、なんというか…(汗)
全くですよね~。
淺田さん、おはようございます。
畑村さんの本、1冊買ったんですが放置中(汗)。
ところで、小飼弾さんにまでトラバしてるのね(汗)。
私は小心者なのでとてもできませぬ(汗)。
コメントありがとうございます!
>ニタさん
お褒めの言葉ありがとうございます!
僕もしゃべりまくる事あります・・反省(汗)
>手文庫さん
僕もこの本に触れるまで、「伝わるもの」という考え方はまったくありませんでした。自分が「伝えよう」という気持ちばかり、出てしまっていたのかも。
>齊藤さん
指導する人がみんな、こういう考え方だったら教育も変わってくると思うんですけどね^^;
>smoothさん
畑村さんの本、重要なところがいい感じに太字になっていたりして、とっても速読しやすいです。
TBについては…。あまり後先考えてません(汗)