第23回ジェイカレッジ 藤原和博さん

第22回は修論間際だったので欠席。今回は和田中学の校長先生、藤原和博さんをお招きしました。

主な内容は以下の3点。

  1. 自分ブランドの作り方
  2. リクルート時代のお話
  3. 教育問題について

自分ブランド:プレゼン術

勝負は最初の15秒

自分をPRしていくうえでまず大事なことは、「名刺をすぐ出さない」こと。名刺はあくまで「連絡先の交換用」というわけです。口頭で相手と話をして、いかにして印象づけていくか。藤原さんの場合は、「リクルートのさだまさし」とまで言われる激似(マジ、似てます)を売りにすることで印象づけています(・・・うらやましい)。プレゼン術として、4つのポイントがありました。

  1. キャッチフレーズ型
  2. 誰かに似ている、名前が読めないくらい複雑、etc.

  3. +モード
  4. 得意なことを売り込み。やりすぎると逆効果。

  5. Q&A
  6. 相手との共通点探し:質問することもプレゼン

  7. -モード
  8. 失敗や恥かき経験を話す。+より印象に残りやすい。

名刺に頼らず、自分をいかにして売り込めるか。それこそが最も強い自分ブランド、ということです。ここだけで1時間ほど、みっちりとお話いただきました。

逆バリで生きる

リクルートから校長先生になるまでの生き方を一言で表すと、「逆バリ」。要するに、他人のやらないことをやれ、という事です。(例として・・・今、JALの株をたくさん買う、なども出てましたが^^;)

逆バリな、一見損をするような生き方をする場合、みんなからのクレジット(信頼、共感+同情)がどんどん増加することになります。逆に、安全な方へ安全な方へと移動してしまうと、「あいつはいつでも逃げる可能性がある」と、信頼を失うきっかけにもなってしまう。・・・深いです。

よい形でリスクテイクをできた実例でもあるんでしょうね。

教育問題

最後に教育問題を簡単に。

藤原さんは「校長先生」という役職について、「配給制だった頃の米屋」ではなく「コミュニティの村長」「編集長」として活躍して欲しい、という例え方で説明していらっしゃいました。一人で牛耳るのではなく、コミュニティメンバーを上手く輝かせることができるように・・・という感じでしょうか。CLAの理念もこれに近いところがあり、とっても共感。

「校長先生になる」ことについて、「人生の最後にやる、最も名誉な仕事」という捉え方をしていることも素晴らしいと思います。「学校」というコミュニティ全体を成長させるために、そこに携わる人のネットワークを上手く回転させる役割。それが校長先生の役割と受け止めてみました(体育館や校舎に名前を残せる、という野心的な物も達成できたり)。

所感

正直、ボリュームありすぎです(汗)。1テーマ1時間でも、十分保つようなお話ばかりでした。とは言え、最初から柱が3本しっかりと立っていたので、内容は頭に入りやすかったです。

セミナーマップ:第23回ジェイカレッジ 藤原和博さん

編集後記

さて、今日で2月おしまい。明日から3月ですね。その前に研究室の引っ越し準備を仕上げなければ(汗)。