何を「見ようとするか」がカギ(ビジネスマンのための「発見力」養成講座)

小宮一慶さんの「ビジネスマンのための「発見力」養成講座」。ディスカバリー携書からシリーズで出ている小宮さんの本ですが、まずは1冊手にとってみました。「見える力を養う方法」や「ものが見えるヒント」なども詰まっている1冊。「ビジネスマン」といわずすべての人にオススメ。

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見ようとしなければ見えない。

以前に苫米地さんの「スコトーマ」に関するセミナーでも行った時計のワークが本書でも登場。その時どこに注目しているかで見えている物と見えていない物がはっきり分かれる、というやつです。

今回の「発見力」も、根本の部分はこれが関わっています。要は、「見ようとすれば、見える」。普段見えていないのは、そもそも見ようとしていないから、です。

例えば。

[tegaki]信号機。並んでる順番は青黄赤、それとも赤黄青?[/tegaki]

…はい、答えられましたでしょうか。しょっちゅう見てる信号機でも、「あれ?」となることがあるのでは。

その理由は、普段、信号機を見ている理由が「青か、赤か、黄色か。今は何色か」を確認することにあるから。

別に順序なんかどうだって、色が分かればいい…というベースで思考が働くため、順序の優先度は相対的に下がります。まあ、人間の脳としても余計なところに力を割きたくない、と勝手に情報を遮断しているのかもしれません。

今、信号の例を挙げましたが、看板などの「ある特定の情報を伝えるための物」は特にデザイン面の情報が頭から抜け落ちやすい気がします。もともと「情報を伝えるため」のものですから、それ以外の「デザイン」情報には注意があまりいかなくなってしまうのでしょう。

関心を持って、仮説を立てる

「見ようとすれば見える」わけですから、見えるように関心を持つのが第一条件。そしてさらに、自分なりの仮説を立てて物を見るようにするとさらに注意が高まる、というのが2番目の条件です。

…ただ、これもちょっと問題なのは、仮説の立て方を間違うと視野を向ける範囲が狭くなりすぎて、また見えなくなる情報も出てくると思います。今まで見えていなかったものが見えるようになっても、逆に見えていたものが見えなくなってしまったら中途半端。

できれば1つではなく複数の仮説を立てて、違う視点からスポットライトを当てて見るようにすると、仮説を立てる意義も強くなるでしょうね。

ビジネスマンのための「発見力」養成講座
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「アイデアは既存の物の新しい組み合わせ」なんて言葉もありますが、組み合わせる既存の物がなければ組み合わせようがありません。…こういった意味でも、「発見力」が重要になってきますね。

編集後記

こっそりWordPressのバージョンアップ完了。