Web上に溢れる記事を速読するためのコツ
久しぶりに記事紹介でも。extreme webmaster evernerveより、「How to Speed Read on the Web」。
Webに溢れる大量のテキストをいかにして速読するか、の手法について。普通の読書も含めて、情報の取捨選択にも関連する内容です。ちょっと長めの記事ですが、内容はかなり詰まってますので、余裕があったら原文も覗いてみて下さい。
下準備:自分自身の整理
First things first: Organize yourself
情報をInputする前に、まずやっておくこととして次の3つが挙がっています。
- 優先順位を付ける
- 捨てるモノを選ぶ
- 情報を貯めておく
目的もなく情報の海に飛び込んでしまっては、おぼれてしまう可能性も大。まずは「何のために?」と目的を明確化して、それに見合った情報のみを抽出できるようにしましょう、ということですね。「知りたい」ではなく、「その得た情報を何に役立てたいか?」といったところまで落とし込んだ方が無難です。
なお、3つ目の「貯める」というのはスクラップブックのように集めるのではなく、自分のアイデアを紙に書き留めておくというもの。アイデアマラソンのような習慣を作っておく必要がある、と。
5つのコツ
読む速度をUPするコツは、以下の5つ。Web上の記事に限らず、紙媒体の情報を処理するときも役立ちます。
- 要点(著者が伝えたいこと)をタイトルや見出しから得る。
- 過去の知識と照らし合わせる。元記事では94〜96%のニュースは「Newではない」とまで書かれてます。
- 内容のサポート情報をチェック。タイトルのすぐ下に書かれているようなもの。記事の要約。論文で言えばアブストラクト。
- アイキャッチや装飾は、タイトル等の内容を繰り返すものが多い。ただし、時には重要な情報が含まれていることも…。
- 結論。大事そうに見えて、実はタイトルや冒頭で述べられていることがあるので繰り返しに過ぎない。
全体を通して、「繰り返し」ということが一つのキーワードになっています。「書き手の一番伝えたいこと」は、何度も言い換えたりしつつ出てくることが多いので、そこに着目するのが一つのポイント。特にニュース記事や論文なんかでは、「その記事で伝えたい1つのポイント」を読みとれれば十分に価値はあります。
ニュース以外ではどうするか?
ちょっと別の観点から。「ニュース以外、例えば雑誌の記事などではどうするか」です。これも根本的には上記と一緒。特に見出しを見て中身が分かってしまうなら、飛ばしてもOK…ということです。
読み飛ばす際のコツとして書かれている部分を抜き出してみます。このステップは、フォトリーディングのアファメーション作業に近いです。読み方というよりは自己暗示的な要素ですね。
- まずはリラックス。
- 楽に座る。ただし、背筋は伸ばして。
- 足を組まない。
- 「読むこと」に意識を集中させる。次のような暗示文を口に出してみるのも手。「私はこれからこの記事を速読して、その内容を理解します。」など。
- 「素早く」読む。戻り読みはしない。分からなかったら後で戻ってくることにして、まずは最後まで一気に読む。
ぶっちゃけてまとめると
- 「何のために読むか?」の目的を設定して
- タイトルや見出しから、概要をつかんで
- アファメーションをかけて、一気に最後まで読み進める
ということになります。※チュートリアルのような記事は「生半可な理解で読み飛ばすと逆効果になる」ので、読み方を変えた方が無難でしょう…。
1と2の間に「本を何度もパラパラっとめくって、またはPage UP・Downで全体を見渡し、潜在意識に刷り込む」ステップ、2と3の間に「キーワードを抽出したら、少し寝かせて読みたい気持ちを高める」といったステップを加えれば、フォトリーディングそのものになりそうな予感です(笑)。
編集後記
またまた本が増えました…。本棚が悲鳴を上げてます(´・ω・`)
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