「直感」を信じてみる(脳は直感している)
祥伝社新書から2007年3月に出版されている本。存在は知っていたのですが、なかなか書店で見つからず…先日、ようやく入手できました。「直感」に関する本ということで、「できる人の直感力」とあわせて読むとよさそうです。…順番的にはこっちの新書が先、ですね(汗
直感と「わかる」こと
本書の第一章で触れられている「直感」と「分かる」ことについて、
「なぜだかわからない」が「とにかくわかった」ということは、誰にでもあることだが、それは「わかっていないのと同じ」と言われることになるのだ。(略)理由が説明できないだけで、「わかった」が「わかっていない」と、されてしまっていいのだろうか?
と、直感があまり信頼されない現状に疑問を投げかけています。
単なる「勘」とは異なり、ここでいう直感とは何らかの裏付けとなる知識・経験が含まれたものです。四択問題を解くときに例えるなら、問題も選択肢も見ずに適当に選ぶのは「勘」ですが、「なんとなくこれっぽいかなぁ…」と(無意識でも)判断しているなら、それは直感の可能性もあるわけです。
いわゆるライフハックや「検索におけるキーワードの選び方」のようなものも、この直感に依存する部分は結構あります。
[tegaki]なんとなくこんな感じでやってみたらうまくいった[/tegaki] 🙂
こういった感覚、多かれ少なかれ経験していらっしゃる方も多いのでは?
マインドマップと直感
マインドマップやフォトリーディングだって、ある意味では直感の域です。
人間の脳に従った、といっても、それはあくまで「今の時点で分かっている研究に基づいて」です。まだまだ人間の脳には分からないことだらけだし、研究結果が一気に覆される事だってあります。とすると、それに「基づいている」これらの技術だって、覆ることはあるでしょう。
では、マインドマップやフォトリーディングは信頼できないものなのか?…答えは”No”。実際に役立っている事例は数多くあります。理論が100%固まっているわけではありませんが、直感的に考えれば、有効なのです。
「理論もしっかり確立しきってないのに信じられない」と考えるか、「確かに効果はあるみたいだし、使ってみよう」と考えるか。
…理系の立場としては前者でいる方がいいのかもしれませんが、僕は後者のスタンスです。
使いこなしつつ、可能であるならその理由も追い求めつつ…そんな接し方。うまく理由が分かればそれでよし、仮に分からなくても、役立つ方法を得たことには変わらない。頭ごなしに否定するより、よっぽど楽しいし意義がありそうです。
- 脳は直感している
- ASIN: 4396110642
- [新書]
- 価格: ¥ 777
- 祥伝社
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編集後記
昨日はお休みしました。…急に投稿しなかったので心配された方がいたらごめんなさいorz
ただいま、今後の更新ペースを色々と模索中です・・
ディスカッション
コメント一覧
淺田さん、こんにちは。
僕やsmoothさんところでも別の「直感」本を紹介してばかりで、シンクロを感じてしまいます。
アメリカでは「直感コンサルタント」が成立している現状を見ると、日本は直感に関するイメージはあまり良くないのは事実かも。
コメントありがとうございます!
≫ LuckyUSさん
直感、って聞くとどうしてもちょっと怪しい雰囲気がつきまとったりしてしまうんでしょうね〜…。正直、僕も数年前まではそういうタイプだったので、分からなくもないんですが… 🙄