超名刺 Business Card Manager を使って感じた利点と欠点(?)
ソースネクスト社によるiPhoneアプリ「超名刺 Business Card Manager」がようやくApp Storeに登場していたので、早速DLして使ってみました。
上記リンク先、ソースネクスト社の解説記事などを見てある程度の想像はできていたのですが、実際に触れてみて分かったところもいくつかあります。今回はその利点と欠点を、簡単にまとめてみようと思います。
なお、執筆時点でまだオンラインマニュアルが表示できず、使い方がよく分かっていない…という可能性もありますのでご了承ください(汗)。
利点1:Evernoteを利用した同期と画像検索
このアプリの登場を心待ちにしていた一番の理由は、Evernoteとの同期機能です。これまでもいくつか名刺管理アプリは存在していましたが、名刺写真をうまく同期させられなかったり、文字認識が(特に日本語で)あいまいだったりと、イマイチ手を伸ばしきれませんでした。
今回の超名刺アプリは、iPhoneカメラで撮影した画像をEvernoteと同期させることで、Evernoteの画像認識を利用した名刺検索が可能となっています。
何枚か名刺登録・検索をしてみた感想としては、
- 名前はしっかり拾ってくれる。縦書き・横書き、ともにOK。
- メールアドレスや職場名など、小さめの文字は認識が甘い。例えば自治医大のアドレス、 jichi.ac.jp は chi の部分で認識失敗。
- Genius Scanアプリを使って画像の傾き補正をしてみたが、結果にはそれほど影響なし。
といったところ。また、Evernoteの画像認識が改良・精度向上されるにともなって、認識率も高まると思います。
利点2:1枚の名刺に複数の画像を登録できる
普通なら名刺の表・裏の写真を登録して終わりですが、このアプリは3枚以上の写真を1枚の名刺に関連づけて登録することもできます。そのため、例えば顔写真を一緒に貼り付けておけば、「あの人ってどんな顔だったっけ?!」と慌てる心配もありません。顔を覚えるのが苦手な人にはちょっと嬉しいポイントかも。
欠点1:文字の自動入力機能がない
これはちょっと予想外だったポイント。WorldCard Mobile などのアプリでは画像認識した名刺から名前・住所などを自動で連絡帳に入力してくれたのですが、超名刺にはどうやらその機能がないようです。
自分が実際に名刺を探すときの状況を考えてみると
- 名前は覚えてるけど連絡先が分からない
- 覚えている名前を頼りに名刺を探す
- 名刺から連絡先を調べる
という流れになっていることも多く、名前から名刺を検索できるなら連絡先を見つけ出すことは可能ですし、確かに連絡帳に情報が無くても問題は少ないかもしれません。
けれども、文字データとして名前・アドレス等が入力できていればメール作成時の自動補完にも役立てることができますし、できれば改良して欲しいポイントです。
欠点2:Evernote側からの転送ができない
アプリ内の同期メニューには「Evernoteへアップロード」する項目はあっても「Evernoteからダウンロード」するための項目がありません。これでは、今までEvernoteで管理していた名刺データがあったとしても、超名刺の中で一元管理することができなくなってしまいます。
参考までに同期画面も貼っておきますが、見ての通りメニュー上では一方通行です。製品解説のページには双方向同期に関してしっかりと
本機能を使ってスキャナなどで作成した名刺画像をまとめて取り込むことも可能です。パソコン用のEvernoteクライアントから指定のノートブックに新規の名刺画像をアップロードすると、同期時に未整理の名刺としてアプリケーション内にダウンロードされます。
のように書いてあるのですが、2,3度試してもEvernote側の画像を上手くDLしてくれませんでした。
未整理写真に関して理解できたので追記&更新。
「Evernoteで同期設定したノートブックにある写真がすべて 未整理の写真 として追加され」ていました。同期されないと勘違いした理由は、
超名刺 → Evernote の場合、1名刺につき1ノートが生成
されたのに対し、
Evernote → 超名刺 の場合、Evernote内部のノート状況に関係なく名刺画像のみが 未整理の写真 として追加される
という結果になっていたからです。Evernoteで1ノート作る毎に1名刺として超名刺にアップロードされる…と思い込んでしまったのが勘違いの原因でした。
欠点3:オンラインマニュアルが表示されない
ある意味では最大の欠点。メニューの中からオンラインマニュアルの項目を選んでも、ソースネクスト社のトップページにリダイレクトされてしまいます。これは早急に直してもらいたいところ。まだ8日時点ではソースネクスト側の解説ページが「AppStoreに申請中、近日発売予定」のままになっていることからも、きっと大慌てで対応してるところなのでしょう・・・
まとめ
いくつか問題はありますが、Evernoteを使うことで連絡先情報も一元管理できるのは便利な特徴だと思います。また、無料で30枚まで名刺管理可能、それ以上の枚数でも350円のアドオン購入でアップグレード可能(枚数は無制限)と、価格的にも他の名刺管理アプリと比べて格安&試用枚数が多い、というところも試用者にとっては嬉しいポイント。ただ、現状ではちょっと不明な点も多いので、Lite版で試してみることをおすすめします。
超名刺が改良されるのが先か、他の名刺管理アプリがEvernoteと提携するのが先か。しばらく様子見です。
編集後記
岩手に帰省してます。・・・が、暑くて関東とほとんど変わりません・・・。
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