学部生に(できれば入学前に)読んで欲しい1冊:大学で勉強する方法
単に「単位を取るため」といった勉強や小手先のテクニックなどを紹介しているわけではなく、「効果的な勉強のためにまず何が必要か」「読み方を効率的にするには」「記憶力を高めるには」など、学び方に焦点を充てて書かれている1冊。
How to Study
もともとはシカゴ大学経営学部の1年生に向けて書かれた小冊子という事ですが、上記のように「大学で専門的な知識を付けるにはどうするか?」という視点ではなく、言ってみれば「学び方を学ぶ」ためのアドバイス本。また、章によっては勉強時間の記録を通じた見積など、ある意味GTD、仕事術まで通じるような記載もあります。
わずか100ページ弱の本であり、お値段も税込み1020円とお手頃。それぞれのアドバイスが広く浅い感じはありますが、知っていると知らないとでは大きな違いになりそう。このくらいの厚さなら、合格が決まってから入学までの短期間でも読めるような内容ですし、できることなら全ての学生に読んでもらいたい所です。
既存知識との関連付けとか、マインドマップに通じるところもあるので、「大学での学びの手法」として合わせて学んでもらうのも良いかもしれません。もし自分が新入生のオリエンテーションとか担当になったら、1日かけてでもこの本の内容を身につけさせたいところ。・・・できれば、マインドマップと合わせてw
大学だけでなく、高校も?!
本書の原著タイトルは”How to study : Suggestions for high school and college students”。つまり、大学生のみならず、高校生も対象読者に入っています。確かに、本の内容そのものは高校生でも読み進められる平易なものですし、こうした学び方が身についていれば詰め込み的な受験勉強は避けられるのかも。・・・極端な話、「無償で学生に配って、これを理解する事を入学の前提条件にする」方が、入試問題とか解かせるより意義があるかもしれない・・・なんて考えたりもしました。
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