テレビの弊害

ライブドアとフジ・ニッポン放送の対決に、さらにソフトバンクまで参入して、
また一段と分からなくなってきました。

で。それぞれの会社がどうなるかはおいといて。
また思ったことがあるんで書いてみます。

ソフトバンク参入のニュース番組を見ながら、ふと思ったことがある。
どうもテレビが見づらい。ドラマの山場や、バラエティー番組の見せ場の手前で
CMが入るのも正直うっとうしいのだが、それより問題なことがある。
社会情勢を知るために、ニュース番組を見ようとする人も多いが、
そのときに生じる問題点について。

まず、「テレビに主導権を握られてしまうこと」が最大の欠点である。
たとえば今日、最初に書いたソフトバンク参入のニュースを見ようとした。
しかし最初に報道されたのは、西部グループ堤氏の保釈の件など。
知りたかったニュースは番組開始後2,3のニュースが報道されてからである。

これははっきり言って時間の無駄である。もちろん、そういった情報を知りたかった
人もいるだろう。だが、予告の部分で看板に掲げていたニュース報道が
「いつ」始まるのかが分からないのはいかがなものか。
さらに、「いつ」「どのタイミングで」ニュースが切り替わるかも分からない。
知りたい情報のために、不要な情報も受け取らなければならない。
もちろん、それによって思いがけない情報が手に入ることも考えられる。
だが、毎回毎回を積み重ねた場合、プラスになるとは考えにくいだろう。

次に、「常に流れ続けている事」。いつ自分がほしい情報が来るか、
今か今かと待っている必要がある事に加え、いざ始まったら情報を
一言も逃さないように食い入らなければならない。録画でもしていない限り、
一度見逃した情報をもう一度同じ形で得られる可能性は低いからである。

必要な情報と不必要な情報が混在して流れる。それに加え、
自分に必要な情報は取りこぼさないようにしなければならない。

これが本であるなら、自分の思うがままに飛ばし読みもでき、
自由に自主的に読み進めることができるのだが。
娯楽テレビについて、いろいろ批判されたりもすることがあるが、
もっと実用性の高いニュース番組に対しても、こういった問題をTVは抱えているのである。


さらに追記。もう一個、大事な問題点を忘れていた。
堀江さんも一度インタビューで言ってたけど、
「報道は公平であるべき」。新聞ですら、その新聞社の立場が入ってしまうこともある。
テレビ報道になると特に、コメンターの主観が入り、正確な情報が伝わりきらないこともある。
これはもちろん、本などでも同様であるが、上記のように一度限りの情報として聞き続けて
いると、必死で受け止めてしまうため、踊らされてしまう可能性もゼロとは言えない。