8冊目:ディベート式「文章力」の磨き方
うまく書ける事 と うまく話せる事。
ディベート式「文章力」の磨き方―論理的表現力を高める実践ノウハウ 北岡 俊明 PHP研究所 2000-03 |
上手に内容を伝える文章を書くために、「ディベート」と関連づけて解説している1冊。
論理的、という観点から見るなら、ディベートも文章も同じ。
正しいプロセス(目的設定からフィードバックまで)に従い、
練習を重ねていくことで次第に上達する。
重要なポイントは数多く持ち出されています。
自分の意見を論理的に述べることも当然ながら、
「資料集めと分析」の部分も結構大切ではないでしょうか。
資料はあくまで自分の論を裏付けするものであって、詳しく分析しすぎることには意味がない。
かといって、あまりに中途半端な分析になってしまっては役に立たないし、
データが無さ過ぎるのも説得力に欠ける。
データを用いて何を言いたいか、そのためにどんなデータを用いるか。
やや泥臭い作業になるとは思いますが、ここをしっかり固めることは大事です。
論文を書く際の参考文献探し、さらには実験データの整理、も同じような感じでしょうか。
ちなみに・・文章で練習するならまだしも、ディベートの場合はなかなか困難もあります。
それは、「実践の場を作るのが一苦労」ということ。
第一に、ディベートそのものの機会が少ないという点。
第二に、題材や議論体系など、果たして「論理力向上」という観点から役に立つか、という点。
この点は著者の北岡さんも感じ取っているのでしょう、
自身で日本ディベート研究協会(通称ディベート大学)の会長を努めています。
(参考までにリンクを。 こちらからどうぞ。)
このような場を作ることで、活発なディベートがより身近な物となってくるわけでしょうね。
最近では音声チャット(音声会議)なども増えてきているし、
それを活かしたディベートなんかもできたら、もっと接しやすいものになるかもしれません。
前回のライブドアに関するエントリーで書いたことと似たような主張が、
ディベート大学にちょっと出てました。
なかなか厳しい意見をズバッと言ってくれてるので、個人的には嬉しいですが・・・
若干キツイ言い方、というか・・見下したような言い方をしてるのはやや問題アリかと。
せっかく理論武装が整っていても、強すぎる感情表現が混ざるだけで
印象はガラッと変わってしまいます。
それだけしゃくに障るのも分かるんですが、わざわざ協会のサイトで載せなくても・・・と。
おそらく、協会に入っている人は北岡さんの人柄などもよく分かっているのだろうし、
あの程度では気にならないのかもしれませんが・・・
偶然立ち寄った人や、ちょっと気になって覗いた人が見た場合、
悪い印象を与えてしまうこともありそうな・・・そんな予感はしてます。
長い物に巻かれているよりは、きちんと自己主張する方がよっぽど大切でしょうけど(苦笑
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コメント一覧
こんにちわ。
マラソンは冬のだいごみですね。
僕の場合、観戦オンリ-ですが。