9冊目:会議でヒーローになれる人、バカに見られる人
「意見を通す」事だけが「会議の勝者になる」わけではない。
会議でヒーローになれる人、 バカに見られる人 吉岡 英幸 技術評論社 2005-11-05 |
先日のセミナーの時に手に入った一冊(サイン入り!)です^^;
会議でヒーローに・・・と言った場合、真っ先に思いつくのは「自分の意見が通る」というもの。
でも、実際は形式だけの会議、のようなものもあるし、どう頑張っても無駄な事もある。
そんな会議でも敗者にならず、ヒーローになるためにはどうするか。
最も単純かつ明快な手段は、自分の中での目的を別なところに定めておくこと。
例えば、意見そのものを通すのではなく、自分を売り込む場にする・・とか。
「なあなあ」の雰囲気にはなってしまうけれど、
まずはマイナスの印象を与えないようにする事を第一目標に、
という事ですね。人脈力なども、こういう努力から生まれてくるだろうし。
(この辺に関しては、色々意見あると思います。
「長い物に巻かれるか否か」という、昨日書いた事にも関連しそうですが…今日は保留。)
業務的な会議、社交的な物、グループミーティング・・・と、
複数の事例に対してポイントを解説してあるのもよい点の一つです。
研究室でのミーティングとかでも、うまくやれば応用できるかな~・・・?。
続きまして。この本には上記の話の他にもう一つ売りがあります。
それは、「ギロン戦隊ジューレンジャー」。
著者の吉岡さんが議論のファシリテーターをしてきた中で、
特に目立つ障害(?)となった事例をおもしろおかしく表現したもの、です。
例えば、いったん話始めると余談も交えたりしながら、
30分でも1時間でも続けてしまう「ナガインジャー」とか・・・。
こんな人、会議じゃなくてもよくいますよね^^;
おそらく、誰でも2,3人くらいは思い浮かぶのでは・・・(苦笑
こういった10タイプの特徴を挙げ、さらに対処法までまとめてあるので、
楽しく読み進められると思います。
ちなみに・・・これは暗に「バカに見られる人」というか「マイナスイメージになる例」
を掲げてくれているのかもしれません・・・^^;
ジューレンジャーの中に、「ムクレンジャー」というものがあります。
だだっ子というか、まあ、名前通り「むくれて」しまう人。
「どうせこんな会議やったって意味無いじゃん」・・・とか。
ムクレンジャーの意見が理論的か否かは別として、
このタイプの意見って日本社会をよく反映してしまっている気がします。
「頑張って決めたって、結局なあなあで終わるんじゃん」という・・・。
もちろん、そうならない会議もあるし、「会議と言ってもいろんなタイプがある」事を
しっかり認識していないから、と言えばそれまでです。
だけど、こういった意見はムクレンジャーだけが持っているかというと・・・おそらくNOでしょう。
「サイレントマジョリティ」なんて言葉もあります。「無口な大多数」とでも言えばいいでしょうか。
「どうせ言っても変わらないから言うの止めよう(出る杭は打たれるだけだし)」とか、
「言わぬが花、という言葉もあるし・・黙っておこう」とか思う人が大半を占める中で、
素直に(?)気持ちを押し出しているのがムクレンジャー・・・と見ることもできるでしょう。
会議のような場面だけでなく、もっと身近な・・・例えば2ちゃんねるのような掲示板でも、
こういった気持ちで書かれているような意見は結構あります。
(本当に意味のない誹謗中傷もいっぱいありますが。)
今まで慣れ親しんできた慣習を捨て去ることは難しいことですが、
どこかで意識改革しないとまずいんでしょうね・・・。
「意見を言う」=「口答え」のような認識を避ける、とか。
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