世界最速!「英語脳」の育て方 中野健史(著)
日本人向けの英語学習
世界最速!「英語脳」の育て方―日本語からはじめる僕の英語独習法 中野 健史 講談社 2006-09 |
英語と日本語、二つの利用
しばらく読書が滞ってましたが、しっかり再開させてもらいます(苦笑)
本書は、著者がイギリス留学したときの経験を元に、日本人向け(ノンネイティブ向け)の英語学習方法についてまとめられたもの。ほんとうに「世界最速」かどうかは分かりませんけど。(基本的には、こういう言葉が付けられていると逆に誇大広告と思ってしまいがちな性格なのですが。)
英語を学んでいくための心構えとして、「ネイティブのようになる」事を目標にするのは間違い、と説いています。確かに、完全に海外に移住して英語主体の生活になるならいざ知らず、日本という国の中で海外との仕事に使うための英語だったら、「ツール」として使えればそれでいいわけです。
いくら英語が上手に使えたとしても、それだけでは無意味。母国語として日本語を使える人間が、さらに英語を(ある程度でも)使えるようになることで、その人の価値が二人分になる、という事です。英語がネイティブの10%しか使えない、と悲観的になるのではなく、もともとベースとなる日本語能力に、英語が10%付加されたと考えよう、という見方です。この辺、「行動するための洋書塾」で三浦さんが勧めている読書方法とも近いところがあります。
日本語に対する知識、さらに英語の知識、両者を併せることで、二つの文化の橋渡し的な存在になる・・・なんか新渡戸稲造っぽいですね(笑)
学習方法そのものは、『英語上達完全マップ』などで紹介されている方法とも近いところがあり、信頼性があるというか、自分にとっては新鮮味があまり無いというか、まあそんな感じです。一つ興味深かったのは、「恥かき日記」を書く、というもの。失敗事例などを次の学習課題にうまくつなぐことができるように、メモしておこうというものです。どうせ書くなら、英語で書いて二重の恥かき日記にした方が効果も上がりそうな気はします(笑)
句とマップ(クリックで別ページに開きます)
[tegaki]日本語と 英語の2語を 使いこなし[/tegaki]
[tegaki]目指す姿は 新渡戸稲造[/tegaki]
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません