BCG流非連続思考法 リュック・ド・ブラバンデール(著)
物の見方を変えてみる
BCG流 非連続思考法 アイデアがひらめく脳の運転技術 リュック・ド・ブラバンデール 森澤 篤 秋葉 洋子 ダイヤモンド社 2006-07-27 |
イノベーションか、創造か。
BCG流。「仮説思考」という本も以前に出ていましたが、まだ読んでません(汗)それはさておき。
本書における一番のコンセプトは、「物の見方を変える事が創造につながる」という点。目に見える現実を変えることはあくまでイノベーションであって、認識(物の見方)を変えることが創造を生み出す、というものです。このことに関連して、「変化」という概念そのものが「変化している」、と言う事も書かれています。
このほか、ざっと内容を見渡すと、成功体験を乗り越えることやパターンの見出し方、二つの思考サイクル(拡散と収束)など、見方を変えるための手法が中心となってまとめられています。
さて、最初に書いた、イノベーションと創造の関係。これはこれで一理あると思うのですが、自分としてはクレイトン・クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」で説かれている破壊的イノベーションとの兼ね合いがちょっと気になります。おそらく、どちらにも共通する項としてそれまでの切り口を捨てて別な方向から見るという発想があると思います。
一つの軸で勝負し続けるのではなく、新たな軸を自分から生み出してしまう。もちろん、その分野での競争が激化すれば不利になるかもしれませんが、少なくとも軸を生み出したというアドバンテージはあります。こういった認識の変化、様々な分野で必要になりますよね。
句とマップ
[tegaki]認識の 変化で生まれる 創造性[/tegaki]
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは。
モノの見方は、発想に影響しますよね。
枠組みで考えると、アイデアマンでなくても、発想が出てきやすいかなと思っています。
淺田さん、こんばんは!
>「物の見方を変える事が創造につながる」
何か別の本でもそのようなフレーズを見かけたことがある
のですが、覚えてません(汗)。
でも、かなり本質を突いてるような・・・(笑)。
それと、本のまとめ方は人それぞれですから、
あまり生温かく見守らないで下さい(笑)。
一度壊さないと、創造は生まれないですよね!
>どうせなら脱線で終わらさず、
>そのまま次の偉人として取り上げてもらいたいくらいです^^;
>「せっかくだから呼んでみたであります」とか…(笑
なるほど~!
淺田さん、展開を引っ張るのが上手ですね~。
コメントありがとうございます!
>こばやしさん
枠組みにとらわれすぎると、その外側が見えなくなって苦労する事もありますよね。
>smoothさん
生暖かく・・というか、参考になるなぁと思ったので^^;
まとめ方を変える=見方が変わる=創造につながる、とか(笑
>齊藤さん
不安に勝って、一歩外に出てみると、意外と違う風景が見えたりするんですよね~。
引っ張るのが上手いというより、以前に似たような展開があった気もしたので^^;