Seven Powers アレックス・ロビラ(著)

7つの力。

4591095053 Seven Powers
アレックス・ロビラ

ポプラ社 2006-11-07
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聖剣と王子を探す旅、その行く末。

先日のGood Luckの著者、アレックス・ロビラさんの最新刊。実は2冊まとめて買っていました。

今回の主人公は、一人の若き騎士。奪われた聖剣を取り戻し、さらわれた王子を助けるために、運命の地へと足を運ぶ。そこで待っていたものは…そして、驚くべき結末は…と、その辺を話してしまうと読む人がつまらなくなるので止めますね(笑)

「成長」

今回のテーマは、「7つの力」。騎士が冒険を続けていく中で、一つ一つ、その大切さを改めて実感しながら、自分を磨き、成長していきます。

7つの力を列挙すると、こんな感じです。

  1. 勇気
  2. 責任
  3. 目的
  4. 謙虚さ
  5. 信じる気持ち
  6. 協調

いずれも、普段の生活を送っていく上でも当たり前に必要となってくるものばかりです。そして、これら7つの力の本質とは・・・(以下、引用)

自分の、そして人々の現実をよりよく変えていくために、今ある力をさらに磨いていく力。

自分のため、そして他人のために、自分を高め、成長していくこと。これが7つの力の本質、ということになるようです。

何かに行き詰まった時、あるいは苦しいとき、一度立ち止まって、この7つの力を見つめ直してみるのもよいと思います。思わぬ所で、どれかの力が欠けていたり…あるいは、力を出さずにサボってしまっていることだってあるでしょうし。

7つの力をしっかり発揮することで、困難を打ち破って行くこともできるのでしょうね。

印象的な台詞

「自分が何者なのかと問うことは、たぶん、自分にとっていちばんの壁になるのだ……」

自分のことは自分がよく分かる…とも言うけれど。逆に、自分のことを理解するのが一番困難、とも言える。

「さて、ところで、試練を大きなチャンスととらえることのできる人々が、みな共通して持っているものを、君は知っているかな?」
(中略)
「歓びだよ!」

試練を乗り越え、成長する歓び。今起こっている「試練」だけを見つめるのではなく、その先にある「成長」という所を見つめることができるかどうか。

「わしはいつも、人はふたつのことのためにこの世に生を受けたと思わずにはいられないのだ。学び、そして愛するために……学び、そして愛するために……」

本書における「成長」を端的に示していると思える一言。人生という旅を続ける、大きな目的の一つ。学ぶこと、愛すること・・・どちらが大事、と天秤に掛けることではありませんよね

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句とマップ

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おまけ

前回のGood Luckにせよ、今回のSeven Powersにせよ、一見小説、だけど中には自己啓発的な教訓も多いというスタイルは共通しています。こういう本、英語で(原書で)読んだら、一石二鳥、一石三鳥な結果にもなりそうです^^