「科学技術インタープリター養成プログラム」のシンポジウム

昨日は午後から、東京大学科学技術インタープリター養成プログラムのシンポジウムに参加してきました。今日はそのことについて。(まだ自分も知識不足なので…上手く伝わらなかったらごめんなさい。)

科学技術インタープリターとは

まず、科学技術インタープリターとは何か。東大のWebサイトから引用させてもらいます。

視野を広くもって研究開発を進める科学技術者。政治や経済、哲学などの立場から科学技術との接点を探る文系人間。そして、科学技術と社会の中間に立って、両方のコミュニケーションを活性化してくれる人材

特に三つ目、「科学技術と社会の中間に立つ」ことができ、橋渡し的な役割を担うこともできるような能力は重要となります。

科学技術インタープリターの役割・なぜ必要か。

昨今では、科学技術も様々な進歩をし、高度化・複雑化が起きています。もちろんそれによって便利になってはいますが、一方で問題も生じています。例を挙げるなら、内容のブラックボックス化、あるいは作業の細分化。こういったことにより、全体としての仕組みを見通すことが困難になってきます。そして、これはしばしば重大事故の原因ともなり得ます。(たとえばJCO事故)

こういった科学技術を、広く一般市民、あるいは産業界に向けてどう伝えていくか。あるいは、逆にどうやって声を取り入れるか。生活しているフィールドが違っている以上、全く同じ言葉・表現で意思疎通を行おうとするのはほぼ不可能です。とすると、そのギャップを上手く埋め、橋渡しする能力を持った人が必要となってくるわけです。

捏造、エセ科学、etc.

自分の利益を目的とするあまりに起きてしまう、論文のでっち上げ、捏造。科学的っぽく聞こえるような表現で客を引きよせる商売。事実の一部しか(都合のいいところしか)伝えないような報道。

わかりやすさ」を追求するあまり、大事な部分を省略してしまったり、やや不確かな理論がもてはやされたり…と言ったことも、結構あります。

程度は違うし、100%悪だと言い切れるかは別にして、どれも善い行い、好ましい状態とは言えません。これらの誤った情報に対して、「正しい」情報を理解し、伝えていくことも、科学技術インタープリターに期待されている役割と言えます。

科学技術インタープリターとぼく。

つらつらと述べてきましたが、何でいきなりこんな堅苦しいことを取り上げたか。・・・先日行った右脳セミナー(←この名前も、上記のような視点で見ると怪しい部類に入ります。効果があるか無いかって問題じゃなく、本当に「右脳」なのか、って問題。)で2名の方(tenさんプチファイさん)にはお伝えしましたが、実はこれ、まさに「自分の目標」だったりします。

科学技術に対する理解のギャップをどう埋めるか。そのギャップを埋め、正しいことを伝えていくことができないか。そんな行為ができる仕事を行っていたい。

ものの見事に、自分の思い描いていたゴールと被ってくれたのです。幸いと言いますか・・・ブログなどを通して、少しは知識範囲や交友関係も広まって来ているので、こういった仕事をするためのお膳立ても整っているのではないか、と、勝手に思いこみ(笑)。

カリキュラム自体は、大学院在籍中に副専攻のような形で2年間履修する(書類と面接の入試がある)ものなので、来年になったら受験してみようと思っています。

数年後、淺田義和@科学技術インタープリターなんてのを見かけたら・・・(生)暖かく見守っていただけたら嬉しいです。

おまけ

後半、やや冗談交じりに書いてますけど、本気っす。

おまけ2

「哲学的な何か、あと科学とか」、ほか数冊購入。・・・未紹介本、先週より増えてるような(´・ω・`)?・・・マジでたまってきたので、統合マップにしてまとめてレビューにするかも。最近思ったんですよ。「1冊の本、何回かに分けて、別な切り口で紹介したっていいじゃん」と。