東大式ビジネス文章術 中田亨(著)
山積みタスクも減ってきて、そろそろ読書生活が戻ってきそうです。11/200冊目。
ビジネス文章発想術
東大式ビジネス文章術 中田 亨 朝日新聞社出版局 2007-01 |
文章を支えるための発想も
文章術、というよりは発想術に近いかもしれません。文章の細かい書き方ではなく、アイデアをいかに出し、それを形にしていくか、というスタンスで書かれた本。もともともは「東大で学んだ卒業論文の書き方」というWebページ(はてブで素晴らしい人気度)でした。
本書の中で、「多段階詳細度構造」と表現されているものがあります。知識のマトリョーシカ構造とでも言えるでしょうか?・・・要するに、短く言おうが長く言おうが、要点は一緒で変わらない。骨組みは一緒で、肉をどれだけ付けるかを変化させていく、というもの。この本では目次(本自体の構成も)がかなり細かい章立てになっていて、これがまさに「多段階詳細度構造」という感じです。
(修論を含めて)長文を書いたりするとき、つい一つずつ細かいところから書いてしまいがちですが…こういう大局的な視点からの書き方も大事ですよね。
他、「プレゼンとはエンターテインメント」とか、勉強になるような比喩もいっぱいでした。メモメモ。
東大式
最近流行ってるんでしょうか、東大式。先日の出版記念パーティでお会いした某社の編集者の方も、「今、本を出すなら東大式で(笑)」というお話に。
しかし、この調子だと激しく誤解を生んでいる恐れがあるので、あえて言っておきましょう。
「東大」式と言っても、正しくは「東大○○研」式、あるいは「東大生」式がほとんどです。教養学部で全学生に教えられているとか、入ってきた学生・卒業する学生が当たり前のように共通認識で持っているとか、そんなことは無いのでご注意を。
・・・思い切ったこと書きすぎたかな(苦笑)。でも、例えばうちの研究室ではこの文章術を学んでいることなどありませんし、そういう授業もうちの専攻では扱っていませんので、参考までに。
句とマップ
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編集後記
山積みタスクは減っても、山積み本は逆に増えたりする(汗)。
ディスカッション
コメント一覧
淺田さんこんにちは。みどく本は増えるばかりですよね。どっから手を付けようか?
淺田さん、こんばんは!
> 要するに、短く言おうが長く言おうが、要点は一緒で変わらない。
よく分かります。同じことをいうのでもどうして人によってこんなに時間が違うのだろうと思うことがたくさんありますので。でも短すぎると、「あいつは素っ気無い」なんて言われたりするので難しいですね。
こんにちは。
>「東大」式
これ多いですね。
わたしは、ほとんど気にしてませんね。
コメントありがとうございます!
>>hikaruさん
(1)薄さで(2)読みたさで(3)新しさで
だいたいこの辺でしょうか?^^;
>>手文庫さん
そうなんですよね~。逆に長く言いすぎるとしつこい感じを与えてしまいますし・・・難しいです。
>>こばやしさん
東大式SEOとかやったらヒットしそうでしょうか(笑)
↑実験的(?)にStrongタグつけてみました。
淺田さん、こんばんは。
この本買ったと聞いて、記事拝見して面白かったら買うツモリでした。
でも、ちょっと間開きすぎですよ~(涙)。
記事は面白かったのですが、来週から新書が鬼のようにドカスカ届くので、
また今度ですね。
読む本がなくなったら手を出します!
>smoothさん
確かに1ヶ月以上空いてました・・・すみません(涙)。元記事になったWebページを何度か読んでいたこともあって、じっくり本を読む時間を取らずにいました(汗)。
時間を見て読んでみて下さい^^;
こんにちは。
この本読みました。
内容はいいんですが、東大式というタイトル
ちょっと食傷気味のような気もします。
TBさせていただきます。
≫ ikadokuさん
TBありがとうございます!
「東大式」って言葉もバズワード化しそうで怖いです…^^;
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