文化としての科学技術(サイエンスコミュニケータ養成実践講座)
今回は少し深い話、「科学とは何か」「技術とは何か」といった内容に関わってくる講義です。この講義はかなり議論が盛り上がった事もあって、予定していた内容は半分くらいしか終わらなかったようですが。
科学とは
今、教科書で学んでいるような科学は17世紀頃にヨーロッパで発達したもの。それ以前にも、例えばアリストテレスの時代にも科学はありましたが、どちらかというと宗教的な観点から考えられた科学、という部分も多かったです。
科学の扱われ方に関する変遷としては、簡単にまとめると
- 聖書に従った内容が主流
- 宗教改革などにより、解釈が分かれる
- 単なる解釈論から、共通の判断基準が必要に
- 「実験」の誕生
という感じでしょうか。
実験に基づくことで再現性、客観性、普遍性といった特徴が生まれ、さらにそこから法則性を導き出す事につながり、今日の科学へと発展してきた、という流れです。
創造のタネ
この中で特に議論となったのは、17世紀以前の科学(=宗教色が強かった科学)と今の科学(=実験に基づく科学)の違い。なんとなくぼんやりとはイメージできていても、いざ話し合ってみると少しずつ認識が違っているのが分かったりして、そこからどんどん話が発展したりしました。
ちなみに僕がここで出した意見は、「権威」の存在について、という考え。宗教色が強かった時には神のような絶対的な権力者が存在していたのに対し、現在の科学ではそれがあまり無いのでは…と。
もちろん、これに対しては「データの持つ権威」や「成果を残している有力研究者の権威」といったものが出てくるわけで、まとめるのも困難です。結局、ややモヤモヤしたところが残ったまま時間切れになってしまった感もありますが…。
この辺については、また時間をかけて議論したり、ブログでも話題提供したりとつなげていきたいところです。
編集後記
今日は完全にオフ。…明日はまた講義あるので今日のうちに休んでおきます。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません