戦略思考ができない日本人
戦略思考ができない日本人 中山 治 筑摩書房 2001-07 |
日本と欧米の文化の違いを見つめ、文明を変革して行くにはどうするかを書いた一冊。
日本の「もののあはれ」を重要視する文化は確かに大切だと思うし、
それを真っ向から否定したりする必要はないと思います。
でも、それだけに頼っていたのでは、日本の「外」に目を向けたときに
歯が立たなくなってしまうばかりか、国内の政治的、経済的問題に対しても、
有効な決定打を作れないおそれも出てきます。
何か一つの問題に直面したとき、それを打開するような
「戦略的」思考をするためには何が必要となるか。
一段階戻ってみれば、その問題を解決するという目的があるわけで、
それに対して「作為的」に何かを生み出す事が必要となってきます。
しかし、旧来の横並び思想が強い日本的文化では、
その「生み出す」行為が苦手です。
生み出す事は、結果の善し悪しにかかわらず、その場に一石を投じる事になります。
一時は場を乱すことが、最終的には安定化への道であったとしても、
その変化・乱れをおそれ、実行することを避けてしまう
・・・のが、よくあるパターンですね^^;
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません