【読書術】しっかり理解できて早く読める、苫米地流の速読術
苫米地さんの速読本が書き下ろしの文庫で登場。従来の速読法の欠点と、それを改善するための「ハイサイクル・リーディング」に関して解説されています。
この内容で580円はお買い得です
飛ばし読みの利点と欠点
速読がらみでよく登場する利点と欠点に関して、読む際の事前知識の量と絡めて触れられています。簡単に言ってしまうと、
- 興味のある事に集中して読める(利点)
- 全く理解できないこと・興味の持てない事は目に入らない(欠点)
という特徴がある、ということです。
もちろん、この欠点の部分も「気をつけないと、この速読の罠に陥る!」と意識しながら読み進めていれば回避できるとは思います。…が。意識しすぎると、今度は読む速度が一気に落ちます 🙄
読む速度が落ちる(と言っても1冊30分程度なら十分に早いほうですが)だけならまだしも、理解力まで低下してまったらせっかくの読書の意義も半減してしまいます。
結局、苫米地さんの論としては、一言でまとめると
「飛ばし読みをしてしまうと、自分の既成概念・知識に偏った読み方をしてしまい、スコトーマ(盲点、ここでは心理的な意味での盲点)が発生して理解が不十分になる」
となります。
では、どう読むか…その答えがハイサイクル・リーディングです。
ハイサイクル・リーディング
全部を全部紹介しきれませんので、その一部(実践して、すぐにでも効果の実感があったところ)をご紹介します。
1行先を見る
「複数行を読む」としている速読本も多いですが、ここでは「読む」のではなく「次の行を見て、文字情報を意識しておく」こと。意識しておくだけでも、前提知識として頭に残ってくれるために読みやすくなる…というわけです。
慣れないうちはちょっと疲れるかもしれませんが、確かに読みやすくなった感じはあります。特に、医学系の(前提知識がほとんどない分野の)本も少し読みやすくなったので、効果はかなりありそう。
超速で早口読み
本書では「思考の速度を速くする」ために紹介されている手法ですが、「飛ばさない」ためにも結構役立ちます。音読している以上、読み飛ばしようがありませんから 🙂
(自分のイメージで)イメージ化
文字で読んだ情報をイメージ化することで、処理速度をさらに高める…という方法。ポイントは「自分が理解できる、自分なりのイメージでよい」という事です。
これは読書というより、マインドマップのセントラルイメージ作ったりするときにも使えそうなワザ。どうせ自分が分かればいいんですから、頭に思い浮かんだ図、色、形、そのままを利用してしまえばいいわけです。
マインドマップメモ
マインドマップのメモ、清書版。
今回はA5サイズで収まっていますが、ほかの本で触れられている部分など、そぎ落として作った結果がこれです。前提知識なしでこの本1冊だけをまとめたら、おそらくA4用紙1枚、余裕で埋まりますw
編集後記
そろそろシルバーウィークです。25日は学会発表、26日は第2回東ラ研のLTがあるのであんまり遊んでもいられないのですが、適度に体を休めておきたいところ。・・・まずは資料作ろう。
既読本はある・・が、ブログの下書きが進まないという現状。休み中に改善したいところです・・・。
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