アメリカ・ビジネスマンの教科書

430950213X アメリカ・ビジネスマンの教科書―“アメリカの繁栄”を支え続ける彼らの成功法則がここにある
ディビッド・A. セイン David A. Thayne

河出書房新社 2001-01
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アメリカで成功したビジネスの方法を、日本の企業にも…!
一言でテーマを言ってしまえばこんな感じでしょうか。

特に印象に残ったのは「リスク」について。日本人と比べて、かなりプラス思考な
部分が多いように感じます。アメリカ流が日本流に全ての面で優れている、とは
思わないけれど、そういった新しい価値観も受け入れることができないようでは、
ビジネスに限らず、色々な面で変化についていけなくなってしまうのではないでしょうか。

…最も、自分が「出る杭」タイプ&「なあなあ」が嫌いっていう性格なので、
逆にこういった考えをすんなり受け入れられたのかもしれませんが。

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・・ふと思ったんですが、ライブドアの堀江社長も、本書で示されている思考に近いのかも。
「失敗を恐れずに、まずはやってみろ」的な意見が、彼の本に書いていた気がします。

もちろん、全てを攻撃的・積極的に行っていくことが最善だとは思えません。
けれど、逆に、全てを不安になり、できるだけ被害がないように…と
なあなあにしてしまうよりはよっぽどいいのではないでしょうか。

ビジネスにしろ学問にしろ何にしろ、既存の枠組みを超えることを恐れたら、
新しいものが生まれる可能性は極端に低くなるでしょう。
それが社会全体の流れであるなら、被害は出ないのだろうけど、
それは理想論でしかなく、現実にはありえないはずです。
例えば製造業だったら、新しい枠組みを作り出そうとしない
限り、消費者は遠ざかってしまうでしょう。
ではどうするか。当然、新しい一歩を踏み出す必要があります。
踏み出した結果、成功するか失敗するかはまだ分からない。
けれど、何もしないで立ち止まっていたら、最終的には失速してしまう。
どちらにしても失敗という可能性があるのなら、成功への道が残された
選択肢を選ぼうというのが普通ではないでしょうか。

既存の枠組みで過ごす事は、未知の物を捜し求めるより、
はるかに気楽で過ごしやすいです。…少なくとも、初めの時点では。
けれど、時間が経ってしまえば風化してしまう。既存のものも廃れてしまう。
その変化のときはいつ訪れるか分からない。そうなったとき…
果たしてその変化についていけるのでしょうか…?

少なくとも、自分だったら無理です。
いきなり100%の力で挑戦しなくても、10%…いや、1%でもいいから、
少しずつ新しい流れも受け入れることが大切なのではないでしょうか。