三色ボールペン情報活用術
三色ボールペン情報活用術 齋藤 孝 角川書店 2003-06 |
本などを読んで得た情報を整理する場合、
ただ見やすくするだけではなく、有効に扱うことができるようにする必要があります。
ここで紹介されている三色ボールペンの活用法は、重要な点を3種類に分け、
それに応じた色でチェックをつけていくものです。
マップをまとめる際にも、それを念頭に置いてやってみました。
で、使ってみた感想。
ある一つのテーマ・内容を重点に置いて、その情報を集中的に得る場合なら、
かなり使いやすいと思います。たとえば、ビジネス書など。
逆に、対象が教科書とか専門書のように、
扱う分野が広かったり、かなり深かったりすると、中身全部が
色で埋め尽くされてしまうおそれがありそうです。
それから、一つ疑問点。
著者の斉藤さんは、「日常でも、黒ではなく青を使う」ということを書いていましたが、
その場合・・・この本の原稿も、すべて青・赤・緑三色で分類できる内容、という
事なのでしょうか・・・?本のように内容を膨らませる必要がある場合、
三色以外の「黒」が存在することで、重要な部分がより引き出されるようにも思えます。
逆に、「基本は青で書いているだけで、さらにその上から三色でチェックする」としたら、
青でチェックする部分の重要性が、逆に薄れてしまいそうです。
メモをとる場合などは、その場で得た情報を頭で認識して、「必要だ」と思ったから
書くので、これは確かに「黒不要」でいいでしょうけど。
この辺、若干腑に落ちないところがありました。が、実践してみる価値はあると思います。
自分としては・・・長文を書いたりするとき(レポート、論文など)は、
3色で概略メモを書いた上で、本文そのものは黒で書く、というスタンスをとるつもりです。
要は使い方次第、ですね。
ディスカッション
コメント一覧
来てみました。
Aterとは本の読み方が随分違うなぁ。文庫なんて読んだらポイが基本で、よっぽど自分の役に立つことだけわかり易く整理するって感じ。あるいは何度も読むとか。頭に残らない情報なんていらんので。哲学の本に関しては分からないときは筆者の書き方が悪いって思ったほうが心穏やかにいられるし。
最近本買ったんだけどなかなか読めなくてね。いよよよよ。(ひとつはまともな本、「私にとっての20世紀」。もうひとつが「きのこの100不思議」って本。農学部で売ってた。)
ども。
自分も以前は「読んだらポイ」だった…というか、そもそもほとんど読んでなかったんだけど。最近は、読んでまとめるついでに、何か自分の中で新しい思いつきが出てくるのが楽しいんで…。それを期待しながら、こういう形式で読み続けてるって感じかな。知識と同時に知恵も求める、というか。簡単なことでもいいから、ちょっと頭を捻らせる訓練としても使ってます。
まあ、そうは言っても・・・本の読み方も人それぞれだと思うし。自分がいいと思ったスタイル貫くのが一番かな?^^
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