読書マラソン(100冊目) 畑村式「わかる」技術

ようやく100冊目。

4061498096 畑村式「わかる」技術
畑村 洋太郎

講談社 2005-10-19
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「失敗学」などで有名な畑村先生の1冊。
今回は「わかる」「理解する」という事について分析しています。

「わかる」ことを一言で表現してしまえば、それは

テンプレートの一致

となります。

自分の頭の中にあるイメージと、対象が一致するか否か。
もし、一致する物が無かったなら、そのイメージを作り出すことができるかどうか。

シミュレーションなんかしてるとよくありますが、「モデル化」を行えるかどうか、が
重要になってきます。言い換えれば、

ある対象を理解する上で根本となる物は何か、自分なりに判断できるかどうか

といったところでしょうか。

本書の一番最後ですが、

創造とは日々の活動の中からしか生まれない

という表現があります。

こうやって日々アウトプットしながら、「創造」のタネ作りに励んでる身としては、
いい後押しになるフレーズでした^^

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さて、ちょっと話は変わって。

マップにも書きましたが、まず第一に思いついたのは
「知」と考えられるものが多段階あるのだろう、という事。

この分類が正しいとは限りませんが、自分としては


1.もの知り:丸暗記、既知問題への対応
2.知識の当てはめができる:課題解決能力、類題への対応
3.知識を作り出す:課題設定能力、未知の問題への対応

と、大まかに3分割してみました。
本に載ってる区分とは若干異なっていますが…。
(本書の中では、特に3番目の段階を目標としている。)

で、重要なのは分類の仕方というよりも、まずは
分類される
というところにあるのではないかと思います。

学ぶ、という観点から見れば、
ただ単に知識だけを膨らますための学習と、
それを応用させていくための学習では異なってくるでしょう。

話のネタにしたいだけなら、上記1のレベルでも構わないだろうし、
仕事に用いたりするためには3のレベルまで身につける必要が出てくると思います。

こういった違いがある、としっかり認識することが、まずは基盤にくるのでは。

・・・もちろん、こういった意識改革をした上で、次に重要になってくるのは
テンプレートの構築技術、ということになるのでしょうが^^;