自分を変える!ロジカル・シンキング入門 出口汪(著)

受験生から社会人まで

480612589X 自分を変える!ロジカル・シンキング入門
出口 汪

中経出版 2006-11
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基本は繰り返し。

先日のCLAミーティングでロジカル・シンキングの話が出たので、そこに関連して。著者の出口汪さんは、受験界における現代文のカリスマ的存在。『出口現代文入門講義の実況中継』なんて参考書にもお世話になりました。

本書におけるキモは、

ロジックとは、同じことの繰り返しである。

という一文。具体例を出したり、対比をさせたりと、様々な手法はあるにせよ、筆者(または話者)が言いたいことがあって、それを伝えたいという事が大前提にある、というわけです。筆者の主張を読みとるという点では、現代文の読解問題でも共通した内容ですね。…言い換えると、大前提として伝えたい内容が固まってないなら、ダラダラとしゃべっても効果は無い、という事です(当たり前ですが)。

小さな事からコツコツと

ロジカル・シンキングに限った事ではないですが、「分かっていても実践できなきゃ意味がない」という事はよくあります。そんな状態に陥らないように、本書では、日常的に実践していくための方法にも少しアドバイスが書かれています。

  1. 人の話を聞く
  2. 文章を読む
  3. 文章を書く
  4. 他人に批判してもらう

実生活の中で普段から、以上の4ステップを行うこと。もっと大雑把に言えば、

  1. インプット
  2. アウトプット
  3. フィードバック

の3つを欠かさないこと。そして、常に論理の展開に気を付ける(ロジカルな発想を心がける)こと。これがポイントになっています。

こうやってブログを書いたり、ニュースや他人のブログを読んだりするときも、頭の片隅にロジックのことをおいておくだけで、得られる価値が大きく膨らんでいきそうです。

句とマップ

[tegaki]論理性 繰り返すことが まず大事[/tegaki]

読書マップ:自分を変える!ロジカル・シンキング入門

おまけ

巷にはロジカルシンキングの本っていっぱいありますが、どれも微妙に内容が違ってくるからやっかいです。「論理性を大事に」という根幹は一緒なんでしょうけど、方法論まで入ってくると少しずつ路線が変わります。自分に合うタイプの本を探してみるのも一興でしょうね。