52冊目:末期ガンになったIT社長からの手紙

死と向き合う闘病

4344011732 末期ガンになったIT社長からの手紙
藤田 憲一

幻冬舎 2006-06-09
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「人生最後の事業計画」

30代前半という若さにして、末期ガンに冒された藤田社長。

「余命は3ヶ月程度だが、1年近く生存した例もある」という、絶望的な宣告をされます。

普通の人であれば、嘆き、悲しみ、発狂してしまうことだってあるでしょう。
もちろん藤田社長も、宣告を受けた当初はとても辛い心境であったでしょう。

しかしその後、余命の中でできること、
すなわち、「人生最後の事業計画」を考えます。

5年後・10年後ではなく、「今」苦しんでいる患者をどう救うか、という視点からとらえた、
「ガン患者によるメディアとネットの融合」です。

その活動の一環として、ライブドアブログ、ヤプログ、アメブロという3つの
ブログポータルサイトにおいて、公式ブログを運営されています。

ライブドア:病気とたたかう社長のblog
ヤプログ :毎日が最後の晩餐!天王洲に住んでる社長blog
アメブロ :銀座ではたらく社長のblog~最後の事業計画~

このような行動力に溢れた生き方、とてもすばらしいと思います。

もし、自分が同じように宣告されたらどうするだろうか。
自分だったら、悔いが残らないようにどう生きるだろうか。

その生き方を尊敬すると同時に、こんなことも考えさせられました。

生き方から学ぶ

心に響いた一言を紹介。

「完璧さを求めるってことは、ただ、自分のプライドを満たすためだけのことだ。
つまり、自己満足なのだ。」

「完璧」を求めようとしても、かなわぬことが多い。大きな負担にもなってしまう。

自分でも分かっているはずなのに、
いつのまにか追い求めてしまっていたことを、改めて気づかさせられました。

プライドをすべて捨ててしまえというわけではないけれど、
くだらないことにまで気を使いすぎる必要はない。

そんなことを、体を張って伝えてくれたようにも思えます。

そういえば今日は七夕。

せめてものお礼として、藤田社長の目標が達成されること…
そして、一日でも長く、元気で過ごされる事を願います。

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