56冊目:Web2.0 BOOK

Web2.0を俯瞰する

4844322265 Web2.0 BOOK
小川 浩(サイボウズ株式会社) 後藤 康成(株式会社ネットエイジ)

インプレス 2006-03-01
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Webの過去、現在、未来

Web2.0Book、ようやく読みました。
読んだといっても、今回はザックリと流し読みした感じです。
・・・つまり、あとでまた読み直す予定(苦笑

本書では、Web2.0となる条件が7つ掲げられています。
これらの中で、何か一つでも飛び抜けていることが、
サービス提供者として成功する秘訣のようです。

Web2.0において、重要な要素がもう一つあります。
この7つには明示的に書かれていませんが、「構造化」という点です。

情報検索において、Googleなどの検索エンジンを強化することも重要ですが、
それ以前に、情報自体が構造化されていることがベストでしょう。
Blogのもつトラックバック機能なども、記事間の相互リンクを生成していく点で、
構造化に大きな役割を果たしてます。…迷惑トラックバックは除きます(苦笑

さて、この構造化。

もともと、インターネットが作り出された目的は、情報の構造化を行うことです。
その後、高速化、利用者数の急増とともに、ややカオス化しそうな時期を経て、
また、もとの構造化という姿を目指しているわけです。

この辺、田坂さんがヘーゲル弁証法を持ち出して説かれている、
螺旋的発展」の例とも言えるかも。

Web2.0という言葉だけが走り回るのではなく、
本来のWebがあるべき姿を取りながら、一歩進んだものへと発展する。

そんな状況、考えてみるとワクワクしますね。

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