58冊目:未来を拓く君たちへ

「志」

4774308714 未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか
田坂 広志

くもん出版 2005-03
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人間成長という歩み

先日のセミナーと関連して読んでいた1冊。

タイトルが示すように、「若者向け」という印象のこの本。
自分に語りかけられているような感じで、いろいろ考えさせられながら読み通しました。

本書を通して語られているのは、の大切さ。

志とは、自分だけのためではなく、他人のため、世界のため、人類のために、
何かを成し遂げようという決意の事。

志を抱く必要がある理由として、
「悔いのない人生」「満たされた人生」「香りある人生」「大いなる人生」「成長し続ける人生」
という5つの話が書かれています。

書きたいことは山ほどありますが、その中から2つ。

今を生き切る

まず、「満たされた人生」という話から考えたことを。

人生の充実さは、生きる長さではないという部分で、藤田さんの事を思い返しました。

その日一日、「明日は死ぬ」という覚悟で生きる。今を生き切る。

この前のセミナーでお話を聞き、まさにそういう生き方を目の当たりにしました。
本書を読むことで、その大切さを改めて考るきっかけになったと思います。

成長

もう一点、成長という観点から。

先日のセミナーでも、「命、尽きるまで」歩み続けるという思想をお聞きすることができました。

本書でも、自分の目指す山の頂を見続けることで、
その目標が揺らぐことのないように、という事を説いています。

これに関連して。

以前読んだ、『4コマ哲学教室』では生きる意味をテーマとして扱っていました。

「成長するために生きている」という事も、また別の答えなのかもしれません。

未来を拓く

「一隅を照らす」ことが人類の成長につながるということ。

自分自身の未来だけでなく、人類の成長という未来をも拓く。

自分だけでなく、世代を超えて受け継がれる志。

自らが礎となり、未来を切り開いていく覚悟。

独りよがりにならない生き方の大切さを学べたと思います。

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