60冊目:プチクリ

クリエイターの楽しみ

4344010825 プチクリ!―好き=才能!
岡田 斗司夫

幻冬舎 2005-12
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プチクリ人生

プチクリ。smoothさんオススメの一冊です。

筆者の岡田さんは、エヴァンゲリオンなどで有名なガイナックスの設立者。
・・人によっては「オタキング」って言葉の方が分かりやすいかもですが。

本書で進めている「プチクリ」の生き方は、
「自分の使える時間で」「自分のやりたいように」クリエイターとして表現する、というもの。

専門として、プロとして、生きる糧にするためのクリエイターではなく、
あくまで「自分がやりたいから」「楽しみたいから」やる、ということです。

クリエイターとして必要なことは、
自分の才能を使って何かを創り出し、
自分の感性を使って他人を感動させること。

これさえできれば、
創り出すものの大きさ・感動させる人数の多さにかかわらず、誰しもが「クリエイター」です。

そして、プチクリに必要な「才能」とは、「何かを好きでいること。」
どんな単純なことでも、「何かが好きである」「何かが分かる」ということは立派な才能なわけです。

絵を分かるのも才能、小説の善し悪しを分かるのも才能。

余談:以前の「平成・進化論。」で、鮒谷さんが
「知人にDVD紹介したら、良さを分かってもらえなかった」と書かれてましたが、
これって鮒谷さんには映像の才能があった、って事なんでしょうね(笑

才能探し

自分に眠ってる才能を見つけ出すために、
岡田さんは「才能埋蔵マップ」を書いてみることを勧めています。
これは単純に、「自分の好きなことをありったけ書き出してみる」というもの。

言われてみると簡単だけど、実際にやってみると
すっかり忘れていた「好きなもの」を思い出すことにつながるようです。
・・・なんかGTDの第一ステップに似てますが(笑

そして、ここから「好き」なだけではなく、何か「表現できる」事を探し出すことで、
プチクリマップが完成。本の中や表紙(カバーの下)に直筆マップが書いてあるので、
買ったら見てみるといいです^^

ふと。才能埋没マップを共有してみるのも面白いでしょうね。
自分では気がつかないような「才能の結びつけ」を誰かが気づいてくれるかもしれないし。

興味がある事でいっぱいになってるマップ、うまく使えばプロフィールシート的にも使えるかも??
名刺代わりに才能埋没マップ。面白そうです。

プリクリするために

さて、長くなってきたので簡単に書きますが、この本、
後書きである「おわりに」もかなり味があるものになってます。

エリート主義的な発想で、「一つの道を究めなければ負け犬」的な考え方ではなく、
もっと自由でしなやかにやっていければいいんじゃないか、と。

誰もが持っている才能、原石のままで転がしていてはもったいないですからね。
まずは磨いてみることから。スティーブンキングの言葉を借りるなら、ナイフを研いでみる事から。

軽い感じで読める本ですが、深い内容です。smoothさん同様、僕もオススメします(笑

隱書マップ:プチクリ

・・・あ、そのうち才能埋没マップ、書いて貼り付けるかも(笑