セカンドライフと経済効果(ウェブ仮想社会「セカンドライフ」)

最近、耳にすることも多くなってきた「セカンドライフ」。偶然にも書籍を見つけて飛びついてしまいました。まだ基本は英語版ですが…これは来ますよ!34/200冊目。

[tegaki]新経済 セカンドライフが 作り出す[/tegaki]

読書マップ:ウェブ仮想社会「セカンドライフ」

セカンドライフって何?

一言で言うなら、ウェブ上に作られた仮想社会、です。利用者は「アバター」と呼ばれる仮想人物(ライブドアブログなんかでよく見かけますよね、あんな感じのものです)を作り出し、アバターの操作を通してセカンドライフの空間内で活動します。

ごく普通のオンラインRPGとの違いは、いわゆる「敵」がいるわけでなく、何をするかの目的もない、本当に自由な空間であるということ。ユーザーが自分の手で装備(服とか)を作り出し、リンデン・ドルと呼ばれる通貨を用いて売買し……と、一つの経済圏が誕生するような仮想社会になっているわけです。

任天堂の発売した「どうぶつの森」というゲームがありますが、あれとかなり近い感じです。

経済にもたらす影響

上記のようなユーザー間での単純な売買活動のみならず、セカンドライフでは様々なビジネスが登場しています。インテルやロイター、日産などの企業もこぞってセカンドライフ上で活動を始めています。

セカンドライフがこれほどまでに人々を引きつけている理由として、本書で指摘しているのは「お金などの制約がなくなり、足かせの無い世界で、自分の本当にやりたいことができる」という理由です。今までやりたくてもできなかったことが、セカンドライフでならできるかもしれない。そんな本当の自分を見つけられる場だからこそ、参加する人々が増えていく。

一方企業は、セカンドライフの中で商売をするというのもありますが、むしろ広告媒体としてセカンドライフを利用しています。上記のように多くの人々が流れ込み、一つのメディアとして存在する空間であるからこそ、企業がアピールを行う場としても使えるわけですよね。

本書の中で大航海時代という例えがありましたが、これも言い得て妙だと思います。まだまだ未開拓、何が起こるか分からない世界だからこそ、新しいものを求めて踏み込んでいく人々・企業が多いのでしょうね。そのうち、国家レベルで動き出すところもありそうです。

さて、何しようか

で、問題はセカンドライフ内で何をしようか、という事ですが…2,3の漠然としたアイデアは浮かんでいます。最も、既に存在しているか否かは調べてみないと分かりませんが。

実は東京大学で「アントレプレナー道場」というものが開催されており、今期はそれに登録しました。4~10月という期間の中で一つのビジネスプランを作り、コンテストを行うというものです。ライバル多いかもしれませんが、セカンドライフ関連でプランを立ててみようかと思ってます。

ソーシャルアントレプレナーのような活動がセカンドライフ内ではできないか…そんなことをあれこれ考えている次第です。

編集後記

本来は違う本を紹介する予定だったのですが…あまりにも惹かれてしまい、急遽この本を紹介することにしました^^;

なお、セカンドライフの遊び方に関しては、こちらの本がオススメです。

セカンドライフの歩き方
セカンドライフの歩き方

  • 三淵 啓自
  • ASIN: 4756148778
  • [大型本]
  • 価格: ¥ 1,260
  • アスキー
Amazon.co.jp で詳細を見る