「売る」ではなく「売れる」仕組み(36倍売れた!仕組み思考術)

36倍売れた! 仕組み思考術

AMN(アジャイルメディア・ネットワーク)よりブロガー企画でいただいた1冊。「36倍」というのは、成約率が普通0.3%のところを11.56%まで伸ばした、というところから来てます。「売れる仕組み」もさることながら、1歩上の観点から書かれたところが多いのも注目。

売らずに売れる

日常ありふれた方法を、ちょっと順番だけ変えることで成功した「売らずに売れる」方法。それは、

  1. まずDM
  2. その後テレアポ

という流れのものを

  1. まずテレアポ
  2. その後DM

としたもの。より正確に言えば、前者はテレアポ後、自分でセールスをする必要があるのに対し、本書の仕組みはセールスも含めてDM任せになっています。なので、人件費も安上がり。単純に売上だけ見れば「36倍」でしょうが、そこにかかる費用や時間も計算に入れると100倍どころではないような気もします。

ポイントは色々ありますが、絨毯爆撃をせずに必要十分な範囲で効果的なDMを送っている、というのも大きく影響していると思います。

さて、応用するなら

本書の最後より。

[tegaki]応用するなら猿マネではなく、物マネする。[/tegaki]

その大きな違いは、そのまま転用するのではなく、アイデアやノウハウをうまく取り入れ、最終的には自分の物として作り直してしまう、ということ。本書の冒頭部分でノウハウ本が溢れかえっていることの弊害についても少し触れられていますが、細かなノウハウが増えれば増えるほど、そのまま猿マネしようとして失敗するケースが増えやすくなります。

自分の中に落とし込むなら、「守・破・離」のステップで、少々時間がかかっても確実に身につける方が効果的、というわけです。

これは勉強法とか読書術とか、なんでも当てはまりますね。受験で言えば、合格体験記を使いこなせるか否か(自分なりに応用して成功できるか、そのままマネして失敗するか)の違い…といったところでしょうか。

36倍売れた! 仕組み思考術
36倍売れた! 仕組み思考術

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ノウハウ本として読むもよし、一歩上から見て「仕組みの作り方」と読むもよし。著者のサイトには無料ダイジェスト版もありますので、よろしければどうぞ。

編集後記

夏風邪ってつらいね、うん 😥