検索の行く末(ウェブ国産力)

ウェブ国産力 日の丸ITが世界を制す (アスキー新書 047) (アスキー新書 (047))

佐々木俊尚さんの「ウェブ国産力」。既に多くのブログで書評も書かれているので、今回は少し研究と絡めて書いてみようかと思います。殴り書きしたメモは「中の人のメモ帳」で。

ヒヤリ・ハット情報のテキストマイニング

まずはヒヤリ・ハットという単語の意味を簡単に。これは文字通り、運良く重大事故にならずに済んだものの、ヒヤヒヤしたり、ハッと気づかされるような事象の事です。…最初に聞いたときはシャレだと思いましたが、ほんとにこんな言葉あるんです。

なぜヒヤリハット情報を分析するかと言えば、そこに重大事故のヒントがあるから。ヒヤリハット自体は「ギリギリ事故にならなかった」わけですが、根本の部分は重大事故と同じだから、その情報はしっかり管理しておくべき…ということですね。

こういったレポートは基本的に記述文章で書かれるので、検索エンジンみたいに日本語を読みとって解析する必要があります。最終的には、事故に至る過程を分析したり、共通の要因を探したりというのが目的ですが…まだまだ「検索」部分が不十分で、自動化ができていないんですよね(汗)。

かといって、人の手で読めば時間がかかるし、どこかで「思いこみ」が邪魔をすることもあります。PCの場合は妙な先入観が存在しないため、複数の視点から検索することも容易です(もちろん、候補が増えすぎて爆発することもありますが・・・)。

グーグルの検索とは一味違った「検索」の方向性ですが、実際に現場で求められるような検索はこういった趣旨のものも多いでしょうね。

関連ブログ

編集後記

内容とは関係ないですが…各章の扉部分、デザインが微妙。…ちょっと下まで伸びすぎてる感があります。実際に手に取ってみれば、違和感を覚えるのは僕だけではない…はず。