FastEverかQuickEverか:Evernoteアプリ、用途に応じて使い分け
Evernote用のiPhoneアプリといえば、公式アプリ以外ではFastEverが有名ですが、今回、それに類似したものとしてQuickEverというアプリが登場したことをtwitter上で知り、早速入手してみました。
FastEverと比較していくつか特徴が見えてきたので、簡単にまとめてみます。
どちらも共通した特徴
FastEverとQuickEverはどちらもテキストノートを簡易保存するのに適したアプリとなっています。両者に共通した特徴は以下のようなものがあります。
- 保存時のノートブック、タグ(複数)が指定できる
- オフライン時は次回接続時にアップロード
- ノート編集時、日時とチェックボックスを挿入可能
FastEverだけの特徴
FastEverだけの特徴は、次のようなものがあります。
- ノート保存時、位置情報を付加できる
- ノートを新規作成すると、それまで作成していたノートはバックグラウンドでアップロードされる
- バックグラウンドでアップロードされるので、ストレスなし 🙂
- 一度送信待ちになると、そのノートは再編集できない
- 送信されたノートはローカルから消える
- ソフトウェアキーボードはずっと表示され続ける(iPhone版)
- iPhone版(FastEver)とiPad版(FastEver XL)は別アプリ 🙁
- 写真用のFastEver Snapがある
「即、メモをする」事に特化した感じが目立ちます。ちなみにFastEverの編集画面はこんな感じ。左がiPhone、右がiPad。
どちらもシンプル。
QuickEverだけの特徴
対してQuickEverの特徴はこちら。
- ユニバーサルアプリ、iPhoneとiPadで同一アプリを利用可能。
- リスト(番号無し、ul式のリスト)が入力可能
- ローカルのノートは削除するまで残る、編集可能
- Bluetoothキーボードの時は、ソフトウェアキーボードが消えて画面が広い 🙂
- フォントや文字サイズが設定画面から変更可能
- アップロードボタンを押すと、保存終了まで画面が固まる 🙁
- 書き終えたノートはローカルに保存、自動アップロードされない
- iPhone版では、新規作成時のバグがある模様(後述)
などなど。画面写真はこんな感じ。左がiPhone、右がiPad。
iPad版、ルーズリーフみたいな感じで「ノート」って感じがするのがいいですね 8)
QuickEveriPhone版の致命的バグ
前述したQuickEver、iPhone版のバグ。これは結構致命的なバグです。特にFastEverに慣れた人なら陥りやすいバグ。
これは、ノートを作成し終えて新規作成のボタンを押し、画面をまっさらな状態にして終了した時に発生します。
画面をまっさらな状態(上で貼ったスクリーンショットの状態)で終了し、次回起動した場合、もう一度新規作成ボタンを押すまでに入力した内容は一切保存されません。
ローカルにも残らないので、この状態で長文を打ち込んだりするとかなり絶望感を味わうことになります…。
なお、iPad版では、まっさらにして再起動すると最後に編集していたノートが自動で開く仕組みになっているので、同一のバグは発生しません。おそらく、ここの設定が違っているために生じたバグかと思われます。
FastEverに慣れていると、保存ボタンが新規作成ボタンの役割も兼ねており、これを押すことでバックグラウンドで送信してくれるため、
メモを書く→保存ボタンでアップロード→画面がまっさらの状態で終了
という流れにする方も多いかと思います。QuickEverで同じ事をすると上記のバグが発生するので、これはかなり致命的。
開発元には連絡しておいたので、近いうちに修正版がアップされることでしょう。
総評:使い分け。
バグの件はさておき、2つの比較。
FastEverは「即メモをして、即保存する」事に向いています。書いたら保存、同期。編集は別な時に、というスタンスです。長文入力もできますが、一回保存すると再編集はFastEver上で行えないので注意が必要です。
一方のQuickEverは「少し長めの文章をじっくり作成して、できあがったらEvernoteに保存」という使い方に向いています。ローカル保存やBluetoothキーボードを念頭に置いた作りになっていることからも、この使い方がよさそう。逆に1文程度の短いメモを連続でアップするのは不向きです(アップロード時に固まるので、ストレスに・・・ 🙁 )。
現状では、長文はQuickEver、メモはFastEver…と用途と場面に応じて使い分けするのがよさそうです。
もし、どちらか1つだけと言われたら、現状ではFastEverです。QuickEverの方が出費は抑えられますが、アップロード時のスムーズさでFastEverが優勢。逆に言えば、バグが直ってバックグラウンドでのスムーズなアップロードが可能になったら、QuickEver一択になりそうです。
メモ用マインドマップ
おまけ。iMindMapで特徴整理したので貼っておきます。
購入用リンク
AppStoreリンクです。
- Quick Ever – Ebisu Soft
- FastEver – quickly create Evernote text note – rakko entertainment
- FastEver XL – quickly create Evernote text note – rakko entertainment
編集後記
第2回の東ラ研、LT資料が終わらない・・・(汗
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