知的好奇心

知的好奇心
波多野 誼余夫 稲垣 佳世子

中央公論新社 1973-03
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「人間は元来怠け者である。だから、仕事をさせるためには
『ムチとニンジン』を用いる必要がある。」

この考え方は正しいか否か。実際に行われた実験として、
「被験者の感覚を遮断して、何もない部屋で過ごしてもらう」
というものがあります。もともとの気質が怠け者であるならば、何日でも
眠って過ごし続けることも可能なはず。けれども実際は……。

という内容から、人間は元来、知的好奇心を満たすような行動を行いたがる
生き物であり、「知識を広げるため」、「知識を深くするため」といった情報集めを
行う生物だ、と論じています。では、なぜ怠け者と考えるような風潮が生まれたのか。

一つの要素としては、「教師中心の教育」があります。教育は何のために行われるか、
といえば、当然、被教育者に教養をつけさせるため、でしょう。しかし、
教師が自己満足のために、あるいは、自分のペースで授業を行ってしまう事も
少なくないです。この場合、被教育者の知的好奇心を満たされることには
結びつきにくく、自ら進んで勉強しようという意欲をかき立てることは困難です。

そしてこれは、仕事などに関しても同等のことが言えるのではないでしょうか。
つまり、「与えられた作業を」「相手が求める」からやるのでは、自分から
率先しようとすることも難しいでしょう。
「知的好奇心」を満たせるような社会≒「相手の自己」を重んじる社会
であると思います。

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読書

Posted by Ater